「社内の誰に話しても、面白いからやるべきだと言っていただいています!」
これは今日、僕あてに届いたメールの一節。
メールの送り主は、僕らの会社の何倍、何十倍…いや、何百倍? の売上規模を誇る企業のご担当者。今、その方と一緒に産地を盛り上げるプロジェクトを企画しています。
その企画書を書き上げるにあたり、僕は“ひとつの実験”をしました。
それが、「ワクワクだけで、企画書は通るのか?」。
KPI(重要業績評価指標)、ターゲット、マーケット、データ(現状分析)、セグメント…といった視点ばかりの議論が多く、最近はワクワクしない話が増えていて…。「そんな視点だけで企画を考えて、ディスカッションしていても、産地は盛り上がる?『よし、やろう!』ってなる?」と疑問を感じていたので、僕はあえてそれらの要素を一切排除した企画書を書いて、「やってみよう!」と言わせることができるか? という課題にチャレンジをしたのです。
もちろん、計画や分析はとても大事な要素ですが、ワクワクを“置き去り”にしたアプローチに嫌気が差していたので…であれば、企画書を書いている自分も、プレゼンを聞いてくれる相手もワクワクする企画書を書いてやろう! と。その結果、お相手の大企業も動いてくれる方向で考えてくれています。
この企画は、現実的か?
この企画は、売上げにつながるか?
この企画は、予算の使い方が適正か?
そう、それも大事。でも、一番大事なのはやっぱり、この企画は、ワクワクするか? なのです。企画書を書いている自分も、企画書を読んでいる相手も、その企画に参加するすべての人がワクワクするからこそ、突然現れる壁も乗り越えられるし、売上げにもつながるし、会社の未来も産地の可能性も広がる。僕はそう思うのです。