エジソンもアインシュタインも、そして僕が尊敬する松浦弥太郎さんも秋元康さんも、みんな「メモ魔」。とにかくたくさんの情報とアイデアをメモすることで、アイデアの化学反応を起こし、世の中をアッと言わせてきた。こういった事例とともによく聞く話ですが、“天から降ってきた”アイデアのタネを、満員電車の中であろうと、午前3時であろうと、デート中であろうと、1秒後にメモれる人が、世に言うアイデアマンになれるのです。
そして、アイデアマンは「足」も動かす。
哲学者のニーチェやルソー、カントも、“歩きながら”あれこれと思想を巡らせていて、歩くからこそ、素晴らしい考えやアイデアが出てくると言っていったそうです。それは、歩けば勝手に素晴らしい発想やアイデアが出てくるのではなく、考えるテーマをひとつにしっかりと絞って、歩きながら考えることが大事。実はこれ、多くのアイデアマンたちが実践していることでもあるのです。
僕もいつからかやめましたが、デスクで腕を組みながら「うんうん」と唸っていても、パソコンの画面とにらめっこしていても、素晴らしいアイデアは出てこないのです(あくまでも、僕の場合は…です)。だから、世の中のアイデアマンたちを見習って、手を動かし、足を動かす。考えるテーマを明確にして、集中して、動かすのです。
これをやれば、みんながみんなアイデアマンになれるわけではありませんが、メモ魔になって、歩きながら考える時間をつくれば、過去の自分が「今のお前、アイデアマンだな!」と言うくらいには、なれるかもしれません。