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明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

「A4判1枚」の企画書は、本当に簡単に書けるか? ハードルは下がっているのか?

以下は日本経済新聞のWEB版のコラムからの引用です。

『東京海上ホールディングス(HD)が社内起業の活性化に力を入れている。少子高齢化で国内市場は頭打ちとなり、従来の常識にとらわれない商品やサービスの開発が欠かせないからだ。カギを握るのが今年4年目を迎えた新規事業の社内公募制度。エントリーのハードルを下げ、「A4判1枚」程度の企画書で応募できる。7月末には第1弾となる新サービスの立ち上げにこぎつけた』


新規事業を社内で公募する取り組みについては、全力で「いいね! 羨ましい! 何ならニッポン手仕事図鑑を巻き込んで!」と思ったのですが、それはさておき、“ある部分”については、ものすごく違和感を感じて…。

 

それが、ここ。
「エントリーのハードルを下げ、「A4判1枚」程度の企画書で応募できる」

 

僕が言いたいことを、おわかりいただけるでしょうか?
正直、「従来の常識にとわられない商品やサービスを開発する」新規事業の企画書を、“たった1枚(程度)”でまとめ、そして「人の心」と「お金」を動かすのは、とても難しい。それを、ハードルが下がると言うのは、東京海上ホールディングスがそのようにリリースしたのか、日経新聞の記者さんの主観なのかはわかりませんが、個人的には「いや、それは逆。ハードルは上がっている」と言いたいのです。

 

企画書は、1枚だと手抜きで、分厚いほうがいいという先入観を持っている人は少なくないはずです。
企画書を読んでもらうことは、相手の時間をいただくので、短くシンプルに、わかりやすいほうがいいに決まっています。でも、繰り返しになりますが、たった1枚で、人の心と会社の大事な予算を動かす企画書を書くのは、相当難しい…。日々の勉強とトレーニングが不可欠なのです。

 

で、最後にひとつ、僕がやっていたトレーニング方法をご紹介して終わります。
自分が過去に書いた企画書やメールの文章などを、何でもいいので適当にピックアップする。その文章が200文字で書かれていたら、100文字に要約してみるのです。100文字だったら、30文字に。30文字だったら、ワンフレーズに。これが結構難しいのですが、少しずつできるようになります。そうなると、相手がわかりやすく、整理された文章を書けるようになるし、切れ味鋭い企画書も書けるようになる。ぜひお試しを。