自分の仕事は、自分でつくる

10年後の「自分」と「仕事」をつくる、行動力の磨き方

「誰よりもやった!」という過去が、今の自分の背中を押してくれる

苦しい状況に置かれたとき、自分の背中を押してくれているものって、何ですか?

 

そう聞かれたら、正直、たくさんの答えが出てきます。家族や一緒に働く仲間、あるいはニッポン手仕事図鑑を応援してくれる人たちの存在が背中を押してくれることもあれば、自分が掲げた夢やミッションが、勇気を与えてくれるときもある。

 

そして、さらに挙げるなら、「誰よりもやった!」という日々も、そのひとつだったりします。

 

僕が社会に出て、はじめて務めた会社は、週に2〜3日は徹夜するような編集プロダクションでした。でも、一緒に働く人たちに恵まれていたので、体力的には大変だったけど、とにかく楽しかったし、毎日ポジティブに働けた。今だったら「ブラック企業」と言われてしまうのかもしれませんが、僕はまるで“部活”をやっているような感覚で働いていました。

 

そんな環境だったからこそ…なのかもしれませんが、僕はとにかく成長したい! という気持ちが日に日に強くなっていきました。なので、深夜に原稿を書き終え、入稿したあとも文章力を磨くトレーニングを続け、企画書を書く勉強もして、グラフィックデザインのスキルも挙げたかったので、独学で学んだりもしました。

 

当時は自分を追い込むように「今、同じ年齢の誰よりもやっているって、自信を持って言える!」と、周囲の人には言っていたし、「みんなが飲みに行ったり、寝ているときに差をつける。10年後、その差を圧倒的にしてやる!」みたいな感じで、暑苦しく語っていました。

 

まあ、圧倒的な差はつけられなかったのですが、ただひとつ言えるのは、あのときの「誰よりもやった!」という日々を過ごしたからこそ、どんな状況でも「自分はやれる!」と、自分自身を信じられるようになったこと。正直、「誰よりもやった!」という日々は数ヶ月だったと思います。でも、されど数ヶ月。40代になった今の自分の背中を、その数ヶ月が押してくれたりするのです。

 

「誰よりもやった!」なんて、比べようもないし、証明することもできない。
でも、そう言えるくらいに「やれた!」という20代の日々が、30代、40代の背中を押してくれるわけです。だから、数ヶ月でも、数週間でもいい。「誰よりもやった!」と言える日々を過ごしておくと、未来の自分は感謝してくれるんじゃないかな、と思ったりするわけです。今の時代の風潮に合わない提案なので、強くは推しませんが…。