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企画書を書くとき、まず最初に“捨てるべき”もの

僕は、企画書には「書き手の感情」がこもると思っています。

 

言葉の選び方や余白の使い方、伝えたい内容に対してのボリューム(簡単に伝えられることを、回りくどく話したり…言葉足らずになったり…)など、企画書の書き手の感情を完璧に言い当てられるとまでは言いませんが、企画書から感情が透けて見えることが多い。企画書は内容も大事なのですが、良いも悪いも、透けて見える書き手の感情で、その後の進行や成果に大きな影響を与えるのです。

 

だから、僕は企画書を書くとき、あるいはプレゼンをするときなども、まず最初に“自分の心の中にある臆病さ”を捨てます。

 

伝え手(=提案者)が臆病になっていると、その感情が企画書にそのまま乗り移り、相手は敏感に感じ取る。そして、臆病さが伝わってくると、どんなにいい提案でも、相手は任せることが怖くなってしまうのです。

 

さらに書くと、臆病さは自分から「情熱」をも奪ってしまうのです。

 

本来であれば、「ここまでやり切りたい! やってやろう!」と思っているのに、手段もゴールも、無難なところを目指してしまう。もちろん、企画の魅力は半減され、企画書は完成しても、「いいね! やろうよ!」と言ってくれる人は誰ひとりいなかったり…。そう、臆病は信頼を失うだけでなく、自分の心にある情熱も奪っていくのです。

 

では、臆病さを捨てるためには、どうすればいいのか?

 

答えはシンプルで、「徹底した準備」です。

 

中途半端な準備をしているうちは、臆病さはなくならない。「もう、ここまで考えたんだから、ダメだったら仕方ないよね!」と、自然と自分の心が開き直れるまで、徹底的に準備をするのです。そう、とにかく準備。
自分の心の中にある臆病さを捨てるには、それしかないのです。