昨日、ニッポン手仕事図鑑のようなビジネスをやりたい! という、何とも“刺激的な”ご連絡をいただきました。僕自身は「職人さんや産地に目を向ける人を増やす」をひとつのミッションとしているので、車での移動中に電話で、僕なりのアドバイスをさせていただきました。
その中で、僕はふたつの大事なことについて、お話をさせていただきました。
まず、ひとつ目。
過去の成功事例(誰かが上手くいったやり方や方法論)をなぞってプロジェクトを進めて成功しても、そのプロセスの中で得られる学びの「価値(=自分の未来を切り開く財産になり、自分の独自性をつくる経験値)」は少ないということ。言い換えると、誰かのやり方を再現して結果を出すよりも、誰もやっていないやり方で結果を出したほうが、立ち上げたビジネスは強いし、次のアクションの成功率も高まるということです。
そして、もうひとつ。
それは、“状況”に言い訳をしないこと。
以下は、今日たまたま見かけたツイートです。
アシュリーグラハムのこの表紙めちゃかっこいいー!と思ったらまさかの自宅の階段撮影(しかもスマホ)で、クリエイティブに必要なのは想像力ってまじほんとそゆことって唸った pic.twitter.com/sZP8UCc6Mt
— Nao/吉野なお*Plus size model (@cheese_in_Nao) June 24, 2020
「お金がない」
「時間がない」
「環境がない」
「設備がない」
「機材がない」
それを言い訳にしていたら、いつまでも人の心を動かすことはできない。今、何ができるのか? 想像力を働かせてみると、万全の状況からスタートするよりも、クリエイティブで、人の心を動かすアウトプットができるかもしれない。
ニッポン手仕事図鑑も、新規事業の予算がたった5万円でした。だからこそ、“やれたこと”がある。そう、制限は、想像力を生み出してくれるのです。