自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

企画を考えるとき、人は無意識に「心のブレーキ」をかける

「“余計なことは考えなくていいから”、とにかく楽しいアイデアを考えてみて!」
「“余計なことは考えなくていいから”、とにかくワクワクする企画を考えてみて!」

 

たとえば、そんなリクエストが上司やクライアントからやってきたとき、「素晴らしいアイデアは浮かばないかもしれませんが、“考えるだけなら”できます!」と答える。

 

本当に、“考えるだけなら”できるでしょうか?
自信を持って、そう言えるでしょうか?

 

僕は“考えるだけ”でも、そんなに簡単ではないと考えています。

 

「いや、考えるだけなら、意識すればできるでしょ!」と、“意識の問題”として考える人も少なくないのですが、これがなかなか難しいもの…。僕は意識の問題ではなく、『スキル(=訓練によって培われた能力)の問題』だと考えています。

 

なぜか?
楽しいアイデアやワクワクする企画を考えようとするとき、無意識に、心のブレーキをかけてしまうことが、癖になってしまっていることがあるからです。

 

「クライアントのOKが出るかな?」「上司が褒めてくれるかな?」「スケジュール的にできるかな?」「他の仕事との兼ね合いはどうかな?」「予算が足りるかな?」などなど、“無意識に”(←これが重要ポイント)心のブレーキとなるワードを思い浮かべてしまう癖がついてしまう人は多い。つまり、思考から「楽しさ」や「ワクワク」を奪う思考が癖になってしまい、楽しいアイデアを考えられなくなってしまっていたりする…。

 

心のブレーキをかけているワードを、頭の中から追いやることは「意識している」だけでは難しくて、僕は訓練を積まないとできないと思っています。まずは自分の頭の中にある、「楽しさ」や「ワクワク」を奪うワード(=思考の癖)を見つける。そして、それを記録しておき、そのワードが頭に浮かんできたとき、すぐに脳内から追いやってしまう。その積み重ねが、無意識にワクワクするアイデアを考える“新しい癖”をつくってくれるのです。