自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

リーダーは、「成功」と「成長」の間で悩む

リーダーと呼ばれるポジションにいる人であれば、きっと誰もが1度は、抱えたことのある悩み。

 

「メンバーに指示を出すとき、どこまで具体的に、事細かく伝える(=教える)か?」

 

今、ニッポン手仕事図鑑には10名の学生インターンがいて、「5つのチーム(複数チームに所属可)」にわかれて、活動をしています。
当然、はじめてチャレンジする仕事がほとんどで、メンバーとの関わり方、仕事の進め方もわからないので、悩みながら一歩一歩、前に進んでいるところです。

 

そのとき、自分が「こうやったらいいよ!」と1から10まですべてを伝える(教える)ことで、プロジェクトが動くスピードは上がるし、成功する可能性も高くなり、成功体験を積ませてあげることができる。でも、それと引き換えに、“自分で考える機会を奪う”ことになるので、成長の伸びしろは減ってしまうわけです。

 

最初にどこまで、伝える(教える)か?
リーダーがこれを意識しているかどうかで、メンバーの成長も、メンバーとのコミュニケーションも大きく変わります。

 

そのさじ加減の正解は誰にもわからないことですが、その「成功」と「成長」の間で、リーダーはずっと悩み続けるものです。これはインターン生だけでなく、会社の部下に対しても同じ。スキルや経験=年齢だけでなく、性格や目指す目標によっても、どこまで伝えるかは異なります。だから、難しい…。この記事を読んでいるリーダーの皆さんは、どのように考えているでしょうか。

 

ちなみに僕自身は、まずは「丸投げ」します。
そのときにどんな質問をしてくるのか(あるいは、全然質問をしてこないのか)? で、おおよその“つまづくポイント”がわかったりします。そのポイントまではスピーディに行ってほしいので、できるだけ具体的な指示を出しますが、つまづくポイントは自分で乗り越えてほしいので、ヒントを与えるだけにとどめます(気づくか気づかないかはさておき…)。つまり、自分で考える余白は残す。抽象的な表現ですが、そんな感じで成長の伸びしろを奪わないようにしています。

 

そう、今日書くことで改めて自分自身に言い聞かせたかったのは、すべてを伝える=教えることで、成長の伸びしろを奪ってはいけないということ。伝えすぎ、教えすぎは、成長を止める。ここは本当に大事なのです。