自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

なぜ、「ニッポン手仕事図鑑で働きたい」という人を、僕は巻き込めないのか?

今日は“答えのない記事”をつらつらと(だらだらと)書きたい気分なので、最後まで答えは出しません…。

 

実は緊急事態宣言が出された4月7日あたりから今日まで、一切募集をしていないにもかかわらず、「ニッポン手仕事図鑑で働いてみたい!」というご連絡を非常に多くいただきました。それはお問合せフォームから来ることもあれば、僕個人のツイッターのDM経由もありました。

 

就職活動をしている学生さんも多く、映像を生業にしているビデオグラファーの方や、ライターの方も多かったです。その他にもクリエイターではないけど、新しいチャレンジをしてみたいと未経験からの転職を考えている人もいたり。さらには、とりあえずフリーランスになってみて、伝統工芸と関わる仕事をつくりたい!という面白い方もいらっしゃいました。ありがたいことです…。

 

正直、現時点では正社員での採用はしておりません。それはまだ、十分な報酬をお支払いできないから…。業務委託という形でここ最近、外部の方と2名、契約をさせていただきましたが、それでも十分な報酬をお支払いできているとは思えず…(ご本人たちが「ぜひ!」と言ってくれたので、契約をさせていただきましたが…)。

 

僕は「日本全国に、ニッポン手仕事図鑑のメンバー=仲間を増やしたい!」とずっと考えて、言い続けてきたものの、報酬面が気になり、数多くのアプローチをいただいても、仲間として招き入れること、巻き込むことに躊躇し続けています…。

 

「やりがいも、報酬のひとつ」

 

今日ある人から、こんな言葉をいただきました。
それを言われた瞬間に、ふと思い出したこと。

 

ニッポン手仕事図鑑のビデオグラファーたちにもまだ、十分な報酬をお支払いできていると言えない状況ですが、一番最近仲間に加わってくれたビデオグラファーは初めての撮影のあと、「こんなに貴重な経験はないし、この映像が撮れたことを、本当に幸せに思います」と、「この言葉に、嘘はないな…」という表情と口調で、僕に熱っぽく語ってくれたことがありました。そのことを、改めて思い出し…。

 

「やりがいも、報酬のひとつ」

 

自分自身が誰かに“巻き込まれに”行くときはそう思えるのに、なぜ人を巻き込もうとするときは、まったくそう思えないんだろう?
それを考えると、何となく浮かんでくる答えがあり、でも、はっきりと言葉になりそうで、やっぱりならない…というスッキリしない感情が胸に残り続けます。

 

僕にとっては「やりがい」は報酬。でも、誰かを巻き込むとき、本当に「報酬」と言っていいのか?
今日は答えが出ませんが、でもひとつ間違いなく言えるのは、僕は日本全国に、ニッポン手仕事図鑑のメンバー(仲間)を増やしたいということ。これを実現するためにいろいろな方の意見を聞きつつ、もっともっと考えて、動いていきたいと思います。