自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

一番安くて、一番おいしいお店が、必ずしも選ばれるわけではない

今日はすごく普遍的なテーマについて。

 

『USP(Unique Selling Proposition)』という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
聞いたことがある人も多いと思いますが、知らない人のために書いておくと、『USP』とはマーケティング用語のひとつで、わかりやすく書くと「お客さまに対して約束できる、独自の強力な提案」です(わかりやすくないですね…)。

 

『USP』の好例として必ず挙げられるのが、ドミノピザの「30分以内で届けます」や、チョコレートのM&M'Sの「お口で溶けて、手で溶けない」などがありますが、これだけでもよくわかるように、とても“強力な提案”です。

 

さて、ここからが本題です。

 

ピザもチョコレートも、本来はおいしいから選ばれる(買ってもらえる)ものですが、ドミノピザもM&M'Sも、おいしさ(は、もちろん重要ですが…)とは別のところに強みを出して、お客さまのニーズと満足度を満たし、選ばれていたりする。そう、選ばれる強みとは、本筋とは別のところでもつくれるのです。

 

これを、自分自身に置き換えてみる。
スキルや才能がないから…と、あれこれと諦めている人も多いと思いますが、あなた自身のニーズ(強み)は別のところに見出してもいいのだということを、今日は書いておきたかったのです。そう、「お客さまに対して約束できる、独自の強力な提案」は、視点を変えて考えてみれば、ひとつやふたつは見つかる(つくれる)もの。

 

「値段も安くて、料理もおいしいお店なんていくらでもあるけど…」と前置きをされたあと、「俺は大将の楽しい話が聞きたくて、この店に来ている」「この締めの一品を食べたくて、ここに来ている」と言われる居酒屋なんて、全国には数多くあります。

 

つまり、一番安くて、一番おいしいお店が、必ずしも選ばれるわけではない。あなたが「お客さまに対して約束できる、独自の強力な提案」は、なんでしょうか?