自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

「アイデアを10個出してみて」と課題を出せば、その人が成長できるかどうかがわかる

「アイデアを10個出してみて」と依頼したとき、成長できないAくんは、1、2、3、4…10と、1から10までアイデアを出して、それをそのまま提案してきます。対して成長できるBくんは、1、2、3、4…10…20…30とアイデアを出して、その中からベストな10個を出してくる。さらに書くと、その中には18番目のアイデアと、24番目のアイデアを掛け算したアイデアもあったりする。

 

このアプローチの違いは、とても大きいのです。

 

言うまでもなく、同じ10個のアイデアを出すにしても、頭の使い方がまったく異なるので、そのプロセスで得られるものは天と地ほどの差がある。これを1年で10回、20回と繰り返したとき、AくんとBくんは非情なまでの差がつきます。もちろん、スキルだけでなく、仕事に対する姿勢や情熱もここでわかる。僕が微力ながらにも(全力で)成長のお手伝いをしたいと思うのは、もちろん、Bくんタイプの人です。

 

Bくんのように仕事をするのは、当たり前じゃない? と思う人もいるかもしれませんが、意外にAくんタイプの人は多いし、日々忙しく仕事をしていると、本来はBくんタイプの人でも、“無意識に”Aくんタイプになってしまっていることもある。これもまた、怖いのです…。

 

「10個出す」とは、ただ10個出せばいいのではなく、ベストな10個(←この数字は、あくまでも例えです)を出すこと。そして、その中でベストな1個につなげることが本来の目的なのです。言われた数を出すことでなく、課題を解決するための1個のアイデアに行き着くまでのプロセス。年齢を問わず、経験も問わず、いつもBくんタイプでありたいと思うのですが、これがなかなか難しい…。