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明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

「“よし”お兄さん」はなぜ、14年間、1度も休まずに走り抜くことができたのか?

「“よし”お兄さん」
その名前を聞いて、すぐにピンと来る人も多いと思います。小林よしひささん。歴代最長となる14年間という長い年月、『おかあさんといっしょ』の体操のお兄さんとして活躍された方です。

 

よしお兄さんの何がすごいというと、その14年間、1度も休むことなく、任務を全うしたということ。病気もしない、ケガもしない。もちろん、スキャンダルもない。さらに書くと、子どもたちとの収録ということは、風邪をうつしてしまうリスクもあるので、風邪すらもひくことすらもできなかったに違いありません。無事これ名馬というレベルを超えて、これはもう、偉業と呼んでもいいくらいのことです。本当にすごい…。

 

よしお兄さんはなぜ、14年間、1度も休まずに走り抜くことができたのか?

 

もちろん、プロのスポーツ選手のように、体調管理を徹底していたということは言うまでもありませんが、僕は「感性」によるものが大きいと思います。
どういうことか?

 

小林よしひささんのインタビュー記事を読んだとき、「『マンネリ化してこない?』と聞かれるのですが、毎回ドラマが起こっていて、すごく新鮮な気持ちで取り組めるんです」と、そんなふうにおっしゃられていました。僕はそのとき、「これだな…」と確信したのです。

 

日々の仕事がマンネリ化をしてしまうと、緊張感がなくなり、体調を崩してしまうことも多い。でも、いい意味で緊張感を保つことができれば、自律神経が高いレベルで働き、抵抗力も高く保てる。もちろん、体調管理の意識も高いレベルで維持できる。

 

「いつもと同じ場所で、今日もいつもと同じ仕事だ…」とマンネリ感を感じながら仕事をする人と、「今日もこの場所で、新しいドラマが起きる」という感性(と、想像力)を働かせることができる人。同じ仕事をしていても、体調管理のレベルも、出せる結果のレベルも、天と地ほどに違います。

 

そして、結果だけでなく、休まずに続けたという信頼が、次の新しい仕事やチャンスを生み出す。だからこそ、マンネリしそうな状況の中で、新しいドラマを探し、見つけることができる感性が必要なのです。昨日と今日、まったく同じように感じる1日でも、そこには昨日とは違うドラマがある。それを見つける感性を、もっともっと磨きたいものです。