1時間で決定できることを、1日かけて決断する。
1日で決定できることを、1週間かけて決断する。
1週間で決定できることを、1ヶ月かけて決断する。
1ヶ月で…。
ニッポン手仕事図鑑は今、いろいろな企業や団体から「一緒に仕事をしよう!」というお話をいただいています。
僕らのような中小企業の、弱小なメディアからすると、これは本当にありがたい。そう、本当にありがたいことなのですが(それは間違いないことなのですが)、それでもあえて言わせていただくと、「一緒に仕事をしたくない企業」があるのは事実です。
それが、冒頭でも例を挙げましたが、決断が遅い企業。
「やる」「やらない」の決定の“遅さ”に付き合っていると、僕らも失うものが多くなる。それはチャンスもそうだし、時間という何よりも大切な資源もそうだし、周囲からの評価もそう。僕の経験値でのお話をすると、「やって失敗する」よりも、「やらないでチャンスを失う」よりも、やるかやらないかの決断が遅いことが、何よりも失うものが大きい。42年生きてきた僕なりの、ひとつの答えです。
何も考えずに、決めろ! というわけではありません。決断をする(答えを出す)上での、必要最低限の時間は確かにある。ただ、それ以上は、例えるならロスタイム。先延ばしにすればするほど、体力も消耗していきます。消耗してしまうと、ニッポン手仕事図鑑というブランドも消耗して、一緒に働くメンバーも消耗していく。だからこそ、一緒に仕事をしたくないのです。
これは企業だけでなく、個人も同じ。決断するための必要最低限の時間はあって、ロスタイムに入ると体力も精神力も消耗していく。
決断するための必要最低限の時間がわからなければ、誰かに答えを聞いてもいい。でも、その時間の中で答えを出すのは、自分。ロスタイムに入るまでに決断することは、本当に大事なのです。