自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

「仕事が面白くならない人」は、キムタクとキムタクのファンから学ぼう

僕のツイートが拡散されることはほとんどないのですが、昨日の夜のツイートが“ある人のファン”の方々により、拡散されました。

 

それが、このツイート。


まあ、ソロツアーに関するネガティブなコメントは、アンチによる嫉妬だと思いますが、僕はここに、仕事を面白くするための、とても大事なヒントが詰まっていると考えています。

 

たとえば、レストランを開業するとします。
料理を提供する人たちは、「お客さまが笑顔になってくる料理はなんだろう?」と、日々ワクワクしながら、レシピを考えている。そして、その料理を待ち望んでいる人たちがいる。料理を食べているときの幸せそうな笑顔を見て、レストランの人たちも笑顔になり、お客さまと楽しいコミュニケーションも生まれる。料理をつくる人も楽しい。料理を食べる人も楽しい。最高の関係性です。

 

そこに、「いや、私たちのレストランは、東京の◯◯にある三ツ星レストランにはかなわない…」という視点が入ったら?
そう、仕事への向き合い方、考え方は一変して、お客さまとの接し方も変わり、ビジネスもたちまち上手くいかなくなることが多い…。キムタクさんが他のアーティストと比較されたことにも言えますが、三ツ星のレストランと張り合う必要はまったくないわけです。

 

大事だけど、忘れがちな基本中の基本。
ビジネスで大切なのは、提供する人と、それを求めている人との関係性はどうか? を、必死に考えること。ライバル(同業他社)に勝とうとすること、勝つことではないのです。

 

僕らが日々接している伝統工芸の世界も同じ。他の職人や他の産地と張り合う必要はない。大切なのは、つくり手である自分と、それを手に取ってくれる人との関係性。
会社員でも同じ会社の人や、外部の同業者たちと自分を比べてばかりの人がいます。もう、書くまでもありませんが、上手くいかない典型的なパターンに陥ります。繰り返しますが、大切なのは、提供する人と、それを求めている人との関係性はどうか、です。

 

キムタクさんの記事を見たとき、「いや、◯◯とかと比べたら下手くそでしょ…」と反応する人は、ビジネスが上手くいかず、仕事も楽しくならない人。「ファンとキムタクの素敵な関係は、どんなところでつながっているんだろう?」と考える人は、仕事も楽しくて、ビジネスも上手くいく人。ライオンハートのキムタクパートをかっこよく歌いたいのに、一歩も近づけない音痴な僕は、普段からそう思っています…。

 

ちなみに、僕は当然、キムタクさんと会ったことはありませんが、近くで一緒に仕事をしたことのある何人かの人たちから、とても素敵で優しく、周囲の人に気配りもできる人だという話を聞いたことがあります。
いろいろな騒動があって、叩かれることもありましたが、今も楽しく仕事ができて、応援してくれる身内もファンもいる。彼の仕事の進め方や周囲の人、そしてファンの人たちとの関係性の中から、僕らが学べることはたくさんあると思います。