昨日、会社の役職者会議の中で、僕はこんな話をしました。
「会社が求めるリーダー像はあってもいいけど、リーダーには“ストライカータイプ”のリーダーもいれば、“ゴールキーパータイプ”のリーダーもいる。それを押し付けてはならない」と。
何が言いたかったかというと、メンバーに背中を見せながら、自分で得点を挙げていく(=結果を出していく)リーダーもいれば、後ろからメンバーの背中に向かって声をかけて、得点を挙げさせるリーダーもいるということ。高校野球を観ていても、エースで4番のキャプテンもいれば、補欠だけど、圧倒的なリーダーシップを発揮するキャプテンもいる。そう、「正解」と呼べるリーダー像があるわけではない。
そんな話をしていて改めて思ったのは、チーム(あるいはメンバー)から求められているからと言って、自分の「タイプ」を見誤ってしまうと、やはりどこかで無理や苦しさが出てしまうということです。
戦いに勝ったほうが正義になり、負けたほうが不義となるという意味の「勝てば官軍」という言葉がありますが、一緒に戦うメンバーが共感する目標を明確にして、その目標に到達することができれば、そのリーダーのやり方は正解となり、存在は正義となる。
そう、大切なのは、周囲が求めているリーダー像に自分を当てはめることを考えるのでなく、自分自身のタイプを理解したうえで、チームとしての結果を出すこと。
僕は、そう思っています。