「棚からぼた餅」。
意味を知っている人も多いと思いますが、辞書で調べた意味を書くと、『思いがけない好運を得ること、労せずしてよいものを得ることのたとえ』と載っています。
でも、僕の中の辞書では、ちょっとだけ意味が違うし、言葉が足りない。なので、冒頭の解説文に少しだけ、言葉を付け加えてみたいと思います。
『思いがけない(タイミングでやってくる来るだけで)好運を(呼び寄せるだけのアクションを起こしてきたから、結果的に好運を)得ること(ができる)、労せずして(は、そのときにたまたま動いていなかっただけのことで、その前は何だかんだで動いていたからこそ)よいものを得ること(ができただけの話! ということ)のたとえ』
こんな感じになります。
「棚からぼた餅」は、なぜ落ちてくるか?
そう、何もせずに、勝手に落ちてくることはないと、僕は思っています。
落ちてくる前に、バタバタと何度も何度も、それこそぼた餅を手にするために動いていたから、しっかりと置かれていたはずのぼた餅がその“振動”によって、棚から少しずつ移動して、ある日突然、口の中に“落ちてきた”だけの話。その瞬間は「労せずして」だったとしても、それまでの努力や信頼を得るための行動があったからこそ、ぼた餅が手に入ったわけなのです。
ここを間違えると、ずっと口を開けて待っていて、人生が終わってしまう。“ぼた餅”は日々必死に動いている人がたまたま止まっているときに、落ちてくるのです。