自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

個人が「情報発信」をする価値

一昨日、はじめて商工会主催のパネルディスカッションに招かれ、お話をさせていただきました。
内容は「なぜ、僕が入社したとき、社員数5名だった会社が、50名を超える規模にまで成長できたのか?」「なぜ、新規事業予算5万円で立ち上げたニッポン手仕事図鑑が、大手企業が一緒に仕事をしたい! と言ってくれるまでのメディアに成長できたのか?」という問いに対して、僕らの会社が大切にしてきたことについて、お話をさせていただきました。

 

もちろん、要因はひとつではありませんが、僕は「情報発信をしてきた」ことがとても大きいと考えています。

 

情報発信をすると、良いところも悪いところも、周囲の人たちからフィードバックがある。そのフィードバックが多ければ多いほど、自分たちの仕事の価値や魅力、強みやニーズを知ることができる。もちろん、市場価値で劣っている部分やマイナスに働いているイメージもわかるので、それらも含めて、“次なる効果的な一手”が見えてくる。

 

そう、発信しないと、自分たちの強みも価値も魅力も、そして、弱さも解消するべきマイナスポイントもわからない。だから、フィードバックがもらえるまで情報発信し続けることが大事なんだと、そんなお話をさせていただきました。

 

これは企業だけでなく、個人も同じです。
自分のスキルや考え方、実績を発信していかなければ、どこに周囲の人が価値を感じているか、その価値がどのくらいのものなのか、ライバルたちと比べて、どのくらい劣っているのかもわからない。でも、発信をすればするほど、フィードバックの回数も多くなってくるから、自分を客観的に評価することができて、強みも弱みもわかってくるのです。そして、次の行動が見えてくる。だから、個人の情報発信も非常に大事です。

 

何度も繰り返しになりますが、「情報発信をする→フィードバックをもらう」は、本当に大事なことです。
情報発信をしないと、職人さんは「私たちの商品の価格なんて、このくらいのものだよね」と、信じられない安価な値段で商品を売ることになり、地方と呼ばれる地域で暮らす人たちは「うちの町には、何の魅力もないからねぇ」と自嘲したりする。僕らが「感動した…」と表現できるレベルのものが目の前にあっても、フィードバックをもらえないから、自分たちの価値がわからなかったりする。

 

それは、本当にもったいない。自分の価値、魅力、強さに気付くためにも、情報発信は大事なのです。