僕の後輩が某デザインコンペの最終選考に選ばれ、ある地方都市での最終プレゼンに挑みました。
結果は「グランプリ該当なし」ということで、彼自身の作品が審査員の多くから非常に高い評価を得たものの、特別賞という結果で終わりました。個人的にも残念な気持ちでいっぱいですが、高い評価を得た作品が必ずしも選ばれるわけではない…というのが、コンペあるあるだったりするので…。
でも、彼はとても大きなものを得ました。
それは、人。
最終選考に残った5人のクリエイターたちと、表彰式での懇親会でなく、プライベートなシチェーションで酒を酌み交わしたそうです。そこには、僕がいつか彼とつなぎたいと考えていたプロダクトデザイナーもいたそうなのですが、切磋琢磨できるライバルたちと出会えたのは、この先の人生を考えたとき、グランプリを受賞するよりも、何倍も、何十倍も価値があることだと思います。
彼のそんなエピソードを聞いたとき、ある先輩の話を思い出しました。
「今年、新たに誰と出会ったのか、毎年年末に振り返る。それが今年1年の、自分の評価だ」と。
それはもちろん、名刺を交換しただけ(挨拶しただけ)の出会いでなく、そこからどんな小さなことでも、何か動き出すことができた出会い。自分自身を評価する年末までにはまだ少し時間がありますので、もっと精力的に動いて、出会い、つながり、新しい一歩を踏み出したいと考えています。そして「この出会いが、今年1年の自分の評価だ!」と、自信を持って言える年末を迎えたいな、と。