“伝える人”を増やしていくことで、 日本のものづくりの未来のために、 何か小さくても波を起こせるのではないか。
そんな思いつきから「とりあえず、小さなところからやってみるか!」とはじめた『ニッポンものづくりフィルムアワード』が、 このような素晴らしいイベントになるとは、正直自分自身もまったく想像していませんでした。
産地の職人さんや生産者さんと、映像クリエイターがつながるきっかけとなり、表彰式では協賛企業や一般参加者ともつながってくれました。“隠れ目玉”として用意していた表彰盾は錫職人と、南木曽ろくろ細工職人のコラボで制作し、コサージュはニッポン手仕事図鑑を立ち上げて間もない頃に出会った、越前和紙でお花をつくる職人さんにつくってもらいました。その方々と来場者がつながったことも、個人的にはとても嬉しく…。とにかく、たくさんの“つながり”を生み出すことができた表彰式になりました。
そして、朝の情報番組の「スッキリ」に取り上げられたこともあり、来年に向けて、いろいろなお話もいただけるようになりました。こんなうねりが起きるとは…。本当にありがたいです。
テレビ番組のスッキリで
— 大牧圭吾|ニッポン手仕事図鑑 (@by_waterman) September 26, 2019
紹介していただきました!
加藤さんもひとりの
「伝え手」として、
職人とクリエイターの魅力を
日本中に届けてくれた。
心から嬉しいし、ありがたい。#ニッポンものづくりフィルムアワード #スッキリ pic.twitter.com/YGQYyTNbM8
さらに、もうひとつの自慢は、こちらのツイートにもあるように…。
各地で脈々と受け継がれてきた日本のもの作りの素晴らしさと誇り、しっかり届きました。
— 堀口正裕/TURNSプロデューサー/TOKYO FM スカロケ移住推進部長 (@m_horiguchi) September 26, 2019
これだけ多くの方々が心を揺さ振られるイベントを、外に頼らず、経験はないが誰よりも想いがある社員さんだけで企画、成功させたニッポン手仕事図鑑(ファストコム)の皆さんの志と行動力には脱帽、感動です。 https://t.co/mPskWoRTEH
企画から運営までを外部に頼らず、すべてを“イベントのプロではない”僕らの会社の社員によって、実行したのです。「ここまでの精度でできるのか…」と、他人事のように驚いたくらいで…。
情熱。
アワードを開催して思ったのは、イベントの運用はもちろん、映像作品も被写体に想いがあり、クリエイターが本気で向き合い、“強い言葉”を引き出すことができれば、「技術は拙くても力のある作品になる」ということ。映像クリエイターからすれば、それが映像の面白さでもあり、難しさでもあり、技術だけで乗り越えられないという辛いところかもしれません…。
何かを成し遂げようとするとき、人は技術を磨きます。でも、技術だけでは心を動かすことはできない。表彰式も外部の専門業者にお願いをしたら、もっとスムーズに進行できたかもしれませんが、僕が今、自信を持って断言できるのは、来場者や審査員に「本当に素晴らしい表彰式だった!」と言わせることができたのは、僕らのスタッフのみで企画、運営をしてきたからだ! ということです。
歌などもそうですが、相対的に歌唱力があるからと言って、心に響くわけではありません。映像もイベントも同じで、「技術力が高い=心を動かせる」ではないということを、僕らはいつも忘れてはいけないな、と。そんなことに気づかせてくれた、素敵な表彰式でした。関わってくれたすべての人に、感謝です。