僕が常々人に話していたことを、あのちきりんさんもツイートでおっしゃっていたので、今日は「~しておけば安心」という思考停止状態の怖さについて、書いてみたいと思います。
その前にまずは、ちりきんさんのツイートを紹介します。
日本人の「保険にさえ入っておけば安心!」という無思考さって、あらゆる分野に存在してるよね。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) September 4, 2019
「いい大学に入っておけば安心」「大企業なら潰しが効く」「資格さえもってたら万一の時にも」みたいなのも「保険(無)思考」 それを利用して、かんぽもアフラックもやりたい放題。
いかがでしょうか?
ちきりんさんが挙げられていた例と同様の、「~しておけば安心」という“根拠のない安心感”を持って、現実から目をそむけてしまっていることってないでしょうか?
そこに自覚があれば、まだ全然問題ないと思うのですが、一番やっかいなのは“無自覚”であることです。そして、今の時代は“無自覚”で、「~しておけば安心」という思考停止状態に陥りやすい時代だからこそ、僕はとても怖いと思っています。
今は良くも悪くも、“総インフルエンサー時代”になったと感じています。そう、誰もがインフルエンサーになりたくて、インフルエンサー“っぽく”なれる時代。そもそも、SNSのフォロワー数を追いかけている時点で、インフルエンサーではないことはもうみんなわかっているはずで、本当の意味でのインフルエンサーは、やっぱりごく少数。
でも、影響力が“あるっぽい人(=そんなふうに演出できる人)”が増えて、その人たちの言うことを聞いておけば、自分の頭で考えることをしなくていいので、とても“楽”。なので、「あの人の言うことを聞いておけば大丈夫だ! 」という思考になっている人が増えているのです。そんな人から「こうしておけばいいよ!」と言われると、誰もが「そうか! ~しておけば安心だ!」と、根拠のない安心感を、無自覚に持ってしまうわけです。
人の話に素直に耳を傾けることは大事です。それは間違いない。
でも、その前にしっかりと自分の頭で考えて、自分で答えを出してみることを忘れてはいけません。自分で考えることを普段から意識をしていないと、本当に自分の頭で考えなければならないとき、何も考えることができず、そして何も決めることができなくなります。これは本当に、怖いことです…。
自分の頭で1度考えてみてから、人の話に耳を傾けてみる。惑わされやすい時代だからこそ、忘れてはいけないと思うのです。