自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

伸びる学生(や、社会人)の見極め方

ニッポン手仕事図鑑を立ち上げた2015年に、産業能率大学からオファーをいただき、大学生の短期インターンシップの受け入れることになりました。それから毎年受け入れをしていて、早いものでもう5期生目。8日間という短い期間ですが、今日からふたりのインターン生が一緒に働いてくれることになりました。余談ですが、今回のインターンシップのことが来年度の入学案内に掲載されるそうなので、僕らも気を引き締めていきたいな、と。

 

で、今日の本題。

 

今回のインターン生と話をしていて、僕はとてもいいなぁと、今素直に思っています。そして、彼女たち(今年はふたりとも女性です)は間違いなく、伸びていくだろうな、と。なぜ、そう思ったかというと、ふたつの理由があります。

 

ひとつ目は、「聞く姿勢がいい」こと。
相槌の打ち方、手振りの表現力、真剣な表情と笑顔の使い分け(表情の緩急)など、これができない社会人は、実は意外に多い。そして、これができない人は、あまり「話してあげたい」と相手が思わないので、話が盛り上がらないわけです。でも今回のインターン生は聞く姿勢がいいので、相手が「話してあげたい」と思わせる。つまり、入ってくる情報の濃度が“濃くなるのです。これは本当に大事なことで、社会に出てから伸びるかどうかの大きなポイントになります。

 

そしてふたつ目は、「スピードの大切さを知っている」こと。
彼女たちの今回のミッションのひとつに、メディアに対して、プレスリリースを配信するというものがあるのですが、僕は同じリリース資料を手当たり次第“ばら撒く”のでなく、どのメディアに、どんなネタをリリースするのがベストかを考えて、それぞれ内容を変えて配信をしましょう! という話をしました。

 

そのとき、 多くの学生は「じっくりと時間をかけて、いい資料をつくろう!」と考えるところですが、でも、成果を出すためには、スピードと量が大事だと、すぐに反応してきてくれた瞬間、僕は彼女たちは成長するだろうなと確信をしました。「とにかく、まずはリリースしてみることが大事ですよね!」と、本を読んで学び、参加しているコミュニティの活動を通して実感することで、スピードの大切さを知る。本当に素晴らしいです。

 

僕は伸びていく学生が、わかります。そして、あまり外れることはありません。
それは、僕に見極める目があるわけではなく、聞く姿勢がいいからこそ、“他の学生”よりも入ってくる情報の濃度が濃く、スピードを大事にするからこそ、“他の学生”よりも経験の量が必然的に増えて、地力と勇気と判断力が身につくから、上記の2点だけ見ていれば、結構な確率で当たるだけです。

 

ここまで書いて、タイトルに「(や、社会人)」と付け加えましたが、学生だけでなく、社会人も同じ。伸びていく人は「聞く姿勢」と「スピード」を見ていれば、だいたいわかる。以上が僕の、伸びていく人の見極め方でした。ご参考までに。