自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

人手不足の時代の、もっとも重要な採用活動は「未来において違わぬ行い」をすること

今年の2月、僕らニッポン手仕事図鑑は、2回目の「後継者育成インターンツアー」を開催しました。
インターン先に選んだのは、木曽漆器と松本家具の工房。応募期間が短かったにもかかわらず、6名の定員に対して、約80名の学生さんが応募をしてくれました(連れていけなかった方、本当に申し訳ありませんでした…)。

 

今でも印象に残っているのが、遊び半分ではなく、とにかく本気で、学べることはすべて学んで帰ろう! という学生たちの熱量を感じた途端、職人さんの目の色が変わったあの瞬間。ひとりひとりの学生の、今後の人生を左右する大事なタイミングだからと、お忙しい中貴重な時間を割いていただけたことを、本当に嬉しく思います。

 

今日、なぜこのことを書いたかというと、ふたつのことを「書き残して」おきたかったからです。

 

ひとつ目は、そのインターンツアーに参加してくれた学生さんが、今もなお、職人さんと連絡を取り続けていて、産地にも足を運んでいるということがわかったから。そして、その報告が学生からだけではなく、職人さんからも届いたことが本当に嬉しく…。

 

そして、ふたつ目は、その職人さんからのメールにあった言葉を、共有したかったからです。その言葉とは「未来において違わぬ行いは、自ずと後継者が生まれ継続されていく」という北海道の開拓者の言葉で、ニッポン手仕事図鑑の活動は、まさにそうだと褒めていただいたのですが…僕はこの言葉に、ハッとさせられました。

 

「そうか。今の自分の活動が未来につながっていることであれば、自然と後継者が生まれて、自然と継続されていくのだ」と。言い換えると、自分の活動に後継者も生まれず、継続されなければ、今の自分のやっていることが、未来につながっていなかったということ。今は幸いにも、ニッポン手仕事図鑑に関わりたい! という人が少なくありませんが、僕らの考えや行動が間違えば、後継者(=仲間)が増えることもないのです。

 

今は人手不足の、もっとも重要な採用活動は、「未来において違わぬ行い」をすることなのです。改めて、肝に銘じておこうと思いました。

 

で、最後に告知を。
今年も「後継者育成インターンツアー」を開催する予定なので、応援してもいいよ! という自治体や民間企業の方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡をいただけると幸いです。産地に、未来の後継者を!