「完璧を目指すより、まず終わらせろ」
Facebookのマーク・ザッカーバーグの言葉です。社内の壁にも貼られているそうで、Facebook社の社是のひとつとも言われているメッセージ。成し遂げてきた仕事のレベルは大きく異なりますが、僕も常に同じ言葉を意識しながら仕事をしています。
ザッカーバーグはこの言葉にたくさんに意味や意図を込めていると思いますが、僕がなぜ「完璧を目指すより、まず終わらせろ」を大事にしているかというと、シンプルに終わらせることで得られる「経験」や「学び」があるからです。
たとえば、小説家や絵描きを目指している人がいるとします。
途中まで書いて(描いて)、少しあまりいい仕上がりになりそうもないので、書く(描く)のをやめて、また新たな作品に着手する。それをずっと繰り返している人がいますが、正直、10作品に着手して挫折した人よりも、1作品を仕上げた人のほうが、得ているものが圧倒的に多い。大事なことなので、少し言い方を変えてもう1度書いておきますが、終わらせることで“しか得られない”「経験」や「学び」があるのです。
さらに、完成をしないと他人が評価することができないから、フィードバックも受けられない。つまり、次の自分の成長につながる他者からの「アドバイス」や「ヒント」も得られないのです。だから、完璧を目指すより、まず終わらせることが大事なのです。
そして、今日はもうひとつ名言をご紹介します。
昨日、ツイッターを眺めていたら、コピーライターの中村禎さんが書かれた色紙がタイムライン上に流れてきました。そこに書いてあったのは、こんな言葉。
「ダメなコピーも書けないヤツに、いいコピーなんて書けない」
僕は、このメッセージも本質は、同じことを言っていると思っています。
ダメなコピーを“書き終える”ことで、いいコピーが書ける実力が身につく。ダメなコピーを“書き終えて”、誰かに見てもらい、意見をもらうことで、そのコピーもブラッシュアップできて、クオリティも上がるし、次にもっといいコピーが書けるようになる成長もすることができるんだと。
終えることで、得られる経験や学びがあること。終えることで、もらえるフィードバックがあること。そう、何度も繰り返し書きますが、「完璧を目指すより、まず終わらせろ」が大事なのです。