僕が好きなコピーライター(いや、今は青年失業家ですね…)の田中泰延さんが今日、こんなツイートをされていました。
「糸井重里に影響受けた人たち」って、
— 田中泰延 (@hironobutnk) April 26, 2019
・もろに広告業界人
・『成り上がり』や作詞→矢沢永吉ファン
・ビックリハウスや萬流→サブカル人
・MOTHER→コアゲーマー
・ほぼ日新聞が好きな人たち
・手帳やたのしみ展のある暮らしを求める人たち
それぞれいわゆる「クラスタ」が違うのがすごい。 https://t.co/RvXbBrccva
そう、糸井重里さんがすごいのは、ファンや応援してくれる人を、いくつもの「カテゴリ」でわけることができること。
ファンのカテゴリがひとつだと、そのファンがついている分野(=強み)が衰退してしまうと、一気に全部が離れていってしまうことがある…。ニーズの変化が早く、新しい革新的な技術やサービスがいきなり登場してくる時代、ファンが分散できていると、窮地に立たされたとき、本当に粘り強いものです。
「そんなこと、普通のサラリーマンには難しいよ…」
そんな声も聞こえてきそうです。
ただ、僕もサラリーマンではありますが、サラリーマンでも十分、それが実現できると思っています。「ファン」と言ってしまうと、かなりハードルが高く感じてしまうと思いますが、「興味を持ってくれる人」というキーワードに置き換えてみると、やれることは全然ある。
たとえば、「リーマントラベラー」の肩書きを持つ、東松寛文さん。平日は某大手代理店に勤務しているサラリーマンです。でも、週末はリーマントラベラーとして、55カ国114都市を巡った旅人。
リーマントラベラーとしての東松さんに興味はあるけど、広告マンとしての東松さんには興味がないという人は、間違いなくいます。
もちろん、その逆もしかり。広告マンとしてのスキル、仕事術に興味はあっても、旅人としての興味はない…という人も必ずいます。そう、まさに「ファン」「自分に興味を持ってくれる人」のカテゴリがふたつあって、どちらかの価値がなくなっても、いきなりファンや興味を持ってくれる人がゼロになるわけではない。これは、やっぱり強い。
個人的には「ふたつの顔を持つ」と、チャンスも2倍になると思っています。
以前も書いたことがありますが、「ニッポン手仕事図鑑」の僕と、「自分の仕事は、自分でつくる」の僕では、興味を持ってくれる人が全然違いますし、巡ってくる“チャンスの種類”も違います。それを実感しているからこそ、僕は今、「3つ目の顔」をつくり、チャンスを広げていきたいと考えています。そう、糸井重里さんのように。
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