自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

アイデアマンと呼ばれる人は、“あれ”が上手い

ニッポン手仕事図鑑の活動をさらに加速させるために、はじめて広報担当兼プランナーを採用し、今年の2月から働いてもらっています。

 

ミッションは、ニッポン手仕事図鑑の認知度を高めていくこと。そして、新しい企画を考えて、実行していくこと。
もちろん、ただ名前が知れ渡ればいいわけではなく、ただ仕事になって、お金をもらえればいいというだけでもありません。活動理念に共感してもらい、企画も職人さんや地域に喜んでもらえるものでなければならない。そう、それを具現化できる「アイデアマン」にならなければ、務まらない仕事なのです。言うまでもなく、これがなかなか大変…。外から見ると楽しそうな仕事でも、責任者である私に厳しいことをいろいろと言われて、目がうるうるとしてしまうこともあるわけです。

 

アイデアマンになるのは、簡単なことではありません。

 

でも、2月に入社してすぐに、「まあ、苦労することはあると思うけど、大丈夫だな」と確信することができました。
なぜ確信できたかというと、ネーミングのセンスがあったからです。

 

入社してすぐに、ある企画のネーミングを考えることがあったのですが、採用はされなかったものの、出てきた案がよかった。
ネーミングセンスがある人は、感度が高く、相手が響く言葉選びが上手い。相手が響く言葉選びが上手いということは、伝え方が上手いというのはもちろん、物事を見る視点が鋭く、切り取り方が上手いということ。そう、アイデアマンと呼ばれる人は、ネーミング=言葉選びのセンスに優れていることが多い。
だから、「大丈夫だ。期待どおりの活躍をしてくれる」と確信したのです。

 

逆に言うと、ネーミングセンスを磨くトレーニングをすれば、アイデアマンになれるということでもあります。トレーニング方法はいろいろとありますが、長くなってしまうので、ひとつだけ書いておきます。

 

それは、目の前に飛び込んできた商品やサービスに“架空のライバル”をつくり、ネーミングを考えてみるのです。
今、新幹線でこの原稿を書いているのですが、目の前に「つぶつぶいちごポッキー」と「CRAFT BOSS」があります。こういう商品のライバルを妄想して、ネーミングを考える。電車に乗っているとき、スマホを動かす手を止めて、目に飛び込んできた商品のライバルを考えてみることが、アイデアマンになる第一歩です。