あるカリフォルニア産ワインのブランディング戦略の相談をされ、ここ数日間、ずっと企画を考えていました。
正直、ワインは詳しくないので、締め切りギリギリまで頭を抱えていました。久々に結構焦っていたのですが、何とか乗り切れたのは、締め切り直前になって、自分の大きな(かつ初歩的な)過ちに気づいたからです。
「そうだ、現場に行っていない…」
日々の忙しさを言い訳に、今回企画を考えるにあたって、1度もワインを“買う現場”に行っていなかったのです。机の上で、うんうんと唸っているだけで…。
すぐに百貨店のワイン専門店へ行き、販売員さんにお話を聞けたおかげで、知識のない自分がgoogleで検索しても、決して辿り着かなかった情報が数多く得られました。さらに、ワイン好きの“リアルな感情”も、ワイン初心者の行動心理もバシッと伝わってきました。販売員さんが買う人の気持ちに、自分を近づけてくれたとでも言いましょうか。同じフロアのチーズ売り場も案内してくれたその販売員さんのおかげで、たった20分ほどの時間でしたが、最高の企画のヒントが得られました。
企画だけの話ではなく、あらゆるビジネスチャンスは、現場に行くことで生まれます。そう、これがもっとも大切な基本。最後の最後で大切なことを教えてくれるのは、自分よりも経験豊富な人でもなく、googleでもなく、現場です。
忙しいと、ついつい現場に行くことを疎かにしてしまいます。でも、それではビジネスチャンスを生み出す企画もアイデアも生まれません。課題も解決できない…。
現場に行くことは、本当に大切です。