なぜ、その選択肢の中から、自分は“それを選んでいる”のか?
たとえば、目の前にいくつものファーストフード店があるとします。
マクドナルド、モスバーガー、ロッテリア、フレッシュネスバーガー、サブウェイ…。あなたは、どこのお店に入るでしょうか?
そして、その理由は何でしょうか?
ここを考えてみることは、とても大切です。
おそらく、選ぶ理由に「味(好きな商品)」を挙げる人が多いと思いますが、それ以外の理由もできるだけ挙げてみる。人? 空間? 価格? 立地? 客層? サービス? ポイント等の特典? お店を選ぶ理由は、決してひとつではないはずです。
これをファーストフード店だけでなく、ファミレス、カフェ、牛丼チェーン店など、同じ飲食業界の異なるジャンルで、「自分がそれを選ぶ理由」を挙げてみる。そうすると、「あれっ、意外に自分は飲食店を選ぶとき…」と、今まで意識していなかった「自分のこだわり」に気づけることがあります。実は「椅子の座り心地にこだわる自分」に気づく人もいれば、「働く人の笑顔に惹かれている自分」に気づくかもしれません。もしかすると、「実は◯◯な色が好きだった自分」に気づいたり…。
人は何かを選ぶとき、はっきりとその理由を自覚していることもあれば、「無意識」のときもあります。この「無意識」を掘り下げてみることで、いろいろな視点で企画やアイデアを考えられるようになります。
自分の視点や発想、入ってくる情報などが「最近、偏っているな~」と感じている人に、オススメの思考実験です。お試しあれ。