今日でニッポン手仕事図鑑“初”のイベントが終了しました。無事に終えることができて、心からホッとしています。改めて個別でお礼をさせていただきますが、ご来店いただいた方々には本当に感謝しております。ありがとうございました。
このイベントを開催して本当によかったなと思ったのは、ただ職人さんの収益に貢献できただけでなく、「イベントに参加したおかげで、周囲の人たちに信頼してもらうことができたと思います!」という言葉を、職人の小川さん(日本の布の衣)にいただけたことです。
小川さんは丁寧な仕事をされるのはもちろん、人としても魅力的な方なので、そもそもが信頼をしてもらえる人ではあります。でも、個人がビジネスパートナーとして信頼されるためには、“目に見える実績”も時には必要になります。東急百貨店で単独のイベントを開催したという実績は、言うまでもなく周囲の人たちに対して、大きな説得力になります。そして、次のチャンスにつながります。
すでにブランドが確立している企業や個人とは違い、小川さんもニッポン手仕事図鑑も、自分たちの仕事に誇りや自信は持っていますが、やっぱりまだまだ弱者と言わざるを得ません。その現状でどうやって生き残っていくか。「自分たちはここにいるよ!」と、世の中に存在感を示していけるか。これはとても大切なことです。
今年1月の箱根駅伝を制した青山学院大学の陸上競技部監督である原晋さんが、今季のスローガンとして「コカ・コーラ大作戦」を掲げました。それを思いっきりパクらせてもらうと、ニッポン手仕事図鑑が掲げるスローガンは「スイミー大作戦」。
ご存知のとおり、スイミーは小さな魚たちが力を合わせて、大きな魚を追い出していくというストーリーの絵本です。決してブランド力のある大きな企業を敵対視するつもりはなく、共存共栄していきたいと思っていますが、ひとりひとりの職人が集まれば、そんな企業にも負けない存在感が出せる。魅力も打ち出せる。これは自信を持って言えます。
ニッポン手仕事図鑑が声をかけ続けて、考えに共感してくれる職人さんに集まってもらえれば、世の中という時に大荒れする大海でも、存在感を示しながら、しっかりと泳いでいけるんじゃないかな、と。きっとできると思います。
改めてそんな気持ちにさせてくれた、1週間のイベントでした。必ず第2弾もやります!