自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

自分のやりたいことを見つける、たったひとつの方法

いいのか悪いのかわかりませんが、「ロールモデル」と呼べる人が何人もいます。
そのうちのひとりが、松浦弥太郎さん。詳しい説明は省きますが、本屋の店主、文筆家、編集長としての松浦さんの活動に、多大なる影響を受けています。なので当然、著書も読みまくっているわけですが、今日は最近読んだ松浦さんのエッセイ集『正直』から、一部を引用させていただくことからはじめたいと思います。

社会人になり二〇代、三〇代はあらゆる球に手を出す時期だ。それが若き日々の「やるべき仕事」でもある。手にできた豆が破れるくらい振りまくればいい。

『正直(河出書房新社)』 松浦弥太郎 著


ここ最近、人の働き方、生き方の相談に乗ることが続きました。どの道を進むべきか? 今、最優先でやるべき仕事は何か? 自分の夢を叶えるために、今何をするべきか? これに対する私の答えは松浦さんと同じで、“あらゆる球”に手を出すべきだと思っています。

 

過去、ひとりで出版社を立ち上げたり、企業とコラボ商品をつくったり、プロスポーツチームのゲストハウスの空間プロデュースをしたり…。時に無茶と言われても、あらゆる球に手を出してきたからこそ、30代後半を迎えた今、進むべき道が見えてきました。さらに言えば、あらゆる球に手を出しておくと、そのときの経験が次の仕事に役立つことも少なくありません。そして、新しいチャンスが来たときに、その球に手を出すことに躊躇しない自分になることもできます。

 

松浦さんは、このようにも語っています。

思いついたことはすべてやってみる。

僕の二〇代から三〇代は、そんな時期だった。思いついたことがあればすべて紙に書き出し、全部やってみて、なんでも自分で確かめた。

 

私も思いついたことは何でもやってきました。もちろんこの先も、まだまだこの姿勢を変えていくつもりはありません。
自分自身がやりたいこと、つまり夢や目標は変わることは誰にでもあります。変わらなかったとしても、その夢を諦めなければならないこともある。そのときに呆然と立ちすくむ人と、すぐに次の一歩を踏み出せる人の違いは、「全部やってみて、なんでも自分で確かめた」という経験の差だと思うからです。「これしかやらない!」という頑なな姿勢は、ちょっと危険かな、と。

 

20代、30代…いや、40代、50代、それ以降の年代だって、あらゆる球に手を出すべきです。そんな生き方のほうが自分への可能性を感じながら、日々ワクワクできますから。