自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

10年後の自分と日本に、危機感を覚えている人へ

「10年後にどんな仕事が残るのか?」

 

何度かこのテーマで記事を書いていますが、個人的には今後も、定期的に書いていきたいと思っています。このテーマに関する検索ワードでの流入が増えているということは、それだけ自分も他の人も興味があるということ。いろいろな人と一緒に考えていくべき、これからの大切なテーマだな、と。

 

さて今日は、雑誌の「クーリエ・ジャポン」で興味深い記事があったので、その一部を共有したいと思います。『これから必要になる「頭の良さ」とは何か?』というテーマで行われた、東京大学院工学系研究科准教授の松尾豊さんと、サイエンス作家の竹内薫の対談です。

 

人工知能の最先端の研究者である松尾さんは、今後人工知能がさらに発達していくと、長期的には人間の仕事は二つしか残らないと語られていました。

一つは、政治や企業経営など、大局的な判断をしなければならず、大きな責任も求められる仕事。

もう一つは、人間に対するインターフェイスを伴うものですね。営業や飲食店の接客、マッサージなどの療術といった、人と直接触れ合う仕事です。

 

どんな時代になっても、人間は人間と触れ合わずには生きていけません。人工知能が発達すると、逆にその部分の付加価値が高まるでしょう。 


この言葉を聞いて、自分が日頃から「仕事で何よりも大切なのは、人と人のつながり」と考えていたことは間違っていないよと、ポンっと背中を押してもらったような気持ちになりました。スキル、技術、知識、経験、語学なども、もちろん大切です。でもやはり、人と触れ合う、人とつながることがすべての大前提にあるということです。

 

そして松尾さんは、このようにも言われていました。

大切なのは、多様な価値観を持った人たちと人間関係を築く力。これを鍛えることが、人工知能時代を生きる人間にとっての「帝王学」になると思います。


「類は友を呼ぶ」ではありませんが、日々を忙しく過ごしていると、似たような価値観、環境の人ばかりが周囲に集まるようになります。意識していないと、「多様な価値観を持った人たちと人間関係を築く力」を鍛えることが難しい。

 

では、どうするか?
イベントや交流会、ボランディアなど、いろいろな人が集まる場所に行ったり、知らない街に出向き、その場所で働き、生活している人に話し掛けてみるのもいいと思います。10年後に仕事を失わないために、とにかく自分のテリトリーから出て、価値観の違う人たちとコミュニケーションをとってみる。自分の身近にいる人たちとのコミュニケーションとはまったく違いますから。

 

多様な価値観を持った人たちと人間関係を築く力は、確かに今後生き残っていくために、何よりも必要なのかもしれません。クーリエ・ジャポンの5月号、本当にいい勉強をさせていただきました。

 

そうそう、松尾さんはこのようにもおっしゃられていました。
「英語やプログラミングはもういいから、人間力を鍛えなさいと言いたいですね」

 

世界でもトップクラスの人工知能研究者のこの言葉、重いです…。
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