いつもポッドキャストを聴かせていただいている小阪裕司さんが、今年は「選」が進む1年になるとおっしゃっていました。
どういうことかというと、消費者の生活やビジネスにおいて、選ばれる企業と、選ばれずに見放される企業の差がさらに大きくなる、と。私も同意見です。より正確な情報収集ができるようになり、あらゆるニーズが細分化したことで、世の中の「見る目」は研ぎ澄まされ、厳しくなったのは間違いありません。ストレートに言うと、もう「ごまかし」で何とかなる時代ではなくなったのです。
これは企業だけではありません。人材の「選」もますます進み、その差も大きくなってくるはずです。怖い話です…。では、今後のビジネスにおいて必要とされる人とはどのような人か。あくまでも主観ですが、個人的に指標としていることがあります。
それは「一緒に行動したくなる人」「大切なシーンに呼びたい人」か。
クライアントとの打ち合わせに同席させる。自社の重要なミーティングに参加してもらう。大切な人との会食に招待する。自分以外の誰かと一緒に行動するというシーンはさまざまですが、ただ仕事を発注してもらえただけでは「選ばれた」とは言えません。大切なシーンに呼んでもらえるかどうか。これはかなり重要なポイントだと思っています。
では、一緒に行動したい人、大切なシーンに呼びたい人とはどういう人か。
身だしなみがいい
ビジュアルがいいということでなく、一緒にいて恥ずかしくない身なりという意味です。
一緒にいる人を不安にさせない
ネガティブ発言は言語道断。準備不足、知識不足等で関わる人を不安にさせないという意味です。
無口にならない
口数が少ないという意味でなく、自分の意志や気持ちを「伝えない」という意味です。
相手と同じ温度になれる
情熱、本気度、気合い、危機感など、すべてを自分のことのように考え、行動できるという意味です。
秘密を守る
当たり前のことですね。
相手が求めるスキルや経験があるのは当然のことです。でも、それだけではダメ。それに加えて、この5つの基本が身に付いていてはじめて、「選ばれる人」になれるのかなと思っていたりします。10年後も、20年後も選ばれ続ける人であるために、いつも大切にしていきたいこと。今の自分ができているかはさておき…。