自分のモチベーションが上がるポイント、その瞬間が訪れるタイミングを知ることは大切です。
でもそれと同じくらい、心のブレーキになっていることを知ることも大切です。何かのアクションを起こそうとしても、でも起こせない…。心にブレーキがかかってしまうことはよくあります。でもその要因、自分のことなのでハッキリとわかっているようで、意外とボヤっとしていることが多かったりします。
ある企業の話です。
社員一丸となって、業績を回復させなければならない状況の中で、社長も「今、やれることはどんどんやっていこう!」と号令をかけています。でも、社長以下の幹部社員をはじめ、行動がとにかく遅い…。というか、行動をしない…。それを社長が嘆いています。
では、何がブレーキになっているか。
実はすごくシンプルなことなのですが、「絶対に結果が出る?」「絶対に失敗しない?」という社長のひと言でした。これを口癖のように言ってしまうのです…。
結果が出るか出ないか、失敗しないかどうか。それはやってみなければわかりませんし、やる前に確約なんてできません。でも、これをいつも聞いてしまう…。そんな確約はできないので、誰も行動ができなくなっていたのです。これが社長を除く他の社員の、心のブレーキになっていたというわけです。でもこれ、社員は自覚症状がなかったりするのです…。
あくまでも一例ですが、行動が起こせないとき、心にブレーキをかけている要因が必ずあります。それを自分と向き合い、見極めるだけでも、行動力はグンと上がります。
尊敬する松浦弥太郎さんは10日1度、最低でも半日、誰にも会わない自分一人の時間を作り、集中できる静かな場所で、自分と向き合う時間をつくっているそうです。このくらい本気にならないと、ブレーキをかけている要因は見つからないのかもしれません。