「時間が足りない」と、
従業員に言われる経営者は少なくありません。
その原因をたどっていくと、
実は経営者自身に行き着くことが非常に多いように思います。
どういうことか?
例えば、「これで進めよう!」と、
社内で意見がまとまった企画があるとします。
経営者自身もその企画で進めるべきだと考えています。
なのに、「念のために、他の案も考えてみて」と。
このひと言で現場は1〜2日、あるいはそれ以上の時間をロスします。
で、また次のステップに進むと、
「もう少し、他にもいいアイデアがないかな…」と。
そしてまた、現場の時間は…。
「決断」ができずに、「先延ばし」にするひと言が、
現場の貴重な時間をじわじわと奪っていきます。
ついでに「やる気」さえも奪っていきます。
詰めて考えることも必要ですが、
経営者は適切なタイミングを見極めて、
現場のスタッフの背中を押す「決断」のひと言を、
はっきりと言ってあげなければなりません。
「決断」か「再検討」か。
その判断力と決断力こそが企業のトップに求められる力だと、
ここ最近、強く痛感しています。