今日は経営者と従業員のコミュニケーションと、
それがうまくいかないときの助っ人のお話です。
私自身の話になりますが、一昨日から今日までの3日間、
市の企業誘致促進事業に関わるお仕事をさせていただくために、
北海道の北見市に伺ってきました。
その滞在中に北見工業大学の学生たちに話を伺い、
いろいろと学ばせていただき、
感じることもたくさんあった刺激的な3日間でした。
その中で、今回の滞在を終えて振り返ってみると、
「そう言えば、結構な回数、口にしたな」と実感したワードがありました。
それは、「それ、市役所の人や学校に先生に話してみた?」です。
例えば、交通手段に関するインフラのアイデア。
例えば、家族で楽しむレジャー施設への想い。
もっとこうすれば、もっとああすればという声が、
結構出てきたように思いました。
でも、「それ、市役所の人や学校に先生に話してみた?」と聞いても、
「いやぁ…」と学生たちは苦笑い。
これ、企業でも同じことが言えるような気がします。
「それ、社長(あるいは上司や先輩)に話してみた?」
そう言えるアイデアや考えを持っている人は、
意外と多いと思います。しかも、若い人ほど。
でも、いろいろな思いがあって、なかなか言えない…。
ただ言えずにいるだけならいいのですが、
言わずにいるのがストレスになるケースもあります。
なので、「言える環境」を作るのはすごく重要だと思います。
経営に関する書籍でもビジネス誌でも、よく言われていることです。
と、こんな話をすると、
いろいろなコミュニケーション手法を書籍やインターネットから探し、
実践する経営者は多いと思います。もちろん、それは素晴らしいことです。
ただ、8割がた失敗に終わると思います。
それは経営者と社員、上司と部下という関係がある以上、
なかなか難しいものだからです。
自分自身も何度も失敗してきて、
いろいろな経営者の失敗なども見てきた上で提案したいのは、
「そういった声を引き出すのが上手な第三者」にお願いすること。
それは、研修をお願いしている先生かもしれませんし、
意外にも契約している会計士さんかもしれません。
外注先の営業マン、退職した◯◯さん、オフィスの清掃業者…など、
どこにそんな人がいるかはわかりません。
意外に身近な第三者に、
眠っている声を引き出すプロフェッショナルがいるかも…。
ぜひ探してみてください。
見つかったら、確実に会社は変わると思います。
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