ある中小企業のオウンドメディア
(コーポレートPRを目的とした書店売り雑誌)で
一定の成果を上げた実績が買われて、
今さまざまな仕事をやらせていただいています。
オウンドメディアを制作するだけではなく、
戦略PRコンサルタントをやらせてもらったり、
バイヤーの仕事をやらせてもらったりと、
新しい経験を積むチャンスも増えました。
その雑誌を手掛けなければ、人生は大きく変わっていたと思います。
その成果があるのは、裏で支えてくれた多くの方々がいるからです。
今でも顔が上がりません…。
その中のひとり、書店販促を手伝ってくれたKさんの力は、
本当に絶大だったと思っています。
Kさんにお願いしていた仕事は、実にシンプルでアナログ。
その雑誌が発売されたら、約300ほどの書店を周り、
雑誌を本棚のいい位置に「移動してくれる」というものです。
棚差し(背表紙しか見えない状態)にされていれば、
表紙が見える位置に移し、雑誌の在庫が10冊近くあれば、
平積み(雑誌が積まれて置かれる一番目立つ置き方)にしてくれるのです。
もちろん、勝手にそんなことはできません。
書店と関係性を築き、書店の了承を得た上でやっています。
書店のメリット?
実績と特集の内容を分析して、「今売れる雑誌」を目立つ位置に並べるから、
雑誌の売れ行きもよくなるのです。
Kさんにその仕事を依頼してから発行した号は、
首都圏にある約300書店での売上げがそれまでの過去の号と比較をして、
なんと15%も上がりました。言い換えると、返本率が15%も下がったということ。
出版に少し精通されている方であれば、この数字のすごさはご理解いただけると思います。
Kさんの貢献度が大きいのは言うまでもありませんが、
その仕事を通して学んだのは、「置かれる位置の大切さ」。
スーパーやコンビニ、家電量販店等のリアル店舗の商品ディスプレイはもちろん、
WEBサイトであれば、一番重要なコンテンツをどこに配置するか。
雑誌でも特集を何ページ目にするか、人気の連載はどこにするかなど、
「置かれる位置」を強く意識するようになったことで、
仕事の精度は少し上がったと思います。
「大切にしている商品やコンテンツ、その場所でいいですか?」