今年の2月、仕事がひと段落したので、
1泊2日で女川町、石巻を巡ってきました。
たったの1泊2日でしたが、
その時間が自分の人生を大きく変えてくれました。
どのように変わったか。
人見知りのところもあり、インタビューや取材の経験はあっても、
プライベートで「知らない人に話を聞く」ということを、
ほとんどしたことがありませんでした。
石巻市の海岸線から石巻駅に向かって歩いていると、
たまたまあるオフィスビルの前を通り掛かりました。
ガラス窓に貼り出された張り紙を見ていると、
オフィスの中にいた方が私に向かって会釈をし、
オフィスの中に招き入れてくれたのです。
そこにいたのは、ISHINOMAKI 2.0や巻.comの方。
短い時間でしたが、いろいろな話を聞かせていただき、
ものすごくたくさんの発見がありました。
そこで、思いました。
「ここにいる人たちの話を聞かないのは、学ぶチャンスも、
今まで知らなかったことを知るチャンスも失うこと。
恥ずかしいなんて言っている場合じゃない」と。
その後、「ピースボートセンターいしのまき」をご紹介いただき、
思い切って飛び込み、そこでもスタッフの方からたくさんの話を聞きました。
自分が知らないところで行われているボランティアが、
こんなにたくさんあったのかとショックを受けました…。
慣れてくると、もう怖いものはありません。
自分の中で何かが変化したのを、確かに感じました。
何とも言えない気持ちだったのですが、
言葉にするなら「吹っ切れた」というところでしょうか。
「石巻ニューゼ」では情熱大陸にも出演されていた、
石巻日日新聞の武内さまに声を掛け、
6枚の壁新聞や石巻の「今」の話を聞かせていただきました。
その他にも地元の八百屋さんや、
震災後の3日間、日和山で過ごしたバーのマスター、
奈良県から来ていた社会人など、
さまざまな方と話をして、新しい発見をさせていただきました。
翌日に行った女川町では、
町営バスの運転手さん、「きぼうのかね商店街」の方々、
女川丼で有名な「おかせい」の方、
一番行きたかった「女川さいがいFM」の代表の方にはお話を伺えただけでなく、
仮設住宅や多くの方が搬送された病院を案内していただき、
最後は仙台駅まで送っていただきました。本当に感謝です。
この1泊2日で感じたのは、話を聞くことを躊躇するほど、
もったいないことはないということ。
下手をすると、一生聞けない話もたくさんありました。
そんな経験をし、日常生活に戻ってからは、
会いたいと思った方にはとにかく連絡を入れて、
会って話を聞かせていただきたいとお願いをしています。
今はほとんどの企業や組織、個人がWEBサイトを持っているので、
そこのお問い合わせフォームなどからアポを入れてみたのです。
*ココナラの南さんにも、そうやってアポを取りました。
そこで知り合った経営者やクリエイターの方ひとりひとりが、
私の大切なメンターになり、さまざまなチャンスを与えてくれています。
そのチャンスが、私の人生を大きく変えてくれました。
すべてのきっかけは、女川町と石巻を巡った1泊2日。
「思い切って、話を聞きたい人にアポを取ってみませんか?」