日刊「自分の仕事は、自分でつくる」

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頼み方にも「スキル」があり、頼み方次第で、頼んだ相手のアウトプットは変わる

たとえば、企業がデザイナーさんに、ポスターやWebサイトのデザインを発注する。
そのときに良く聞こえてくるのが、発注した企業の担当者の「何か、良くないんだよなぁ…イメージどおりに仕上げてくれない。ま、デザイナーのスキルが足りないからしかたないね…次は別のデザイナーに発注をしよう」というような愚痴です。

 

確かにスキルが足りないのかもしれないけど、僕の意見を書くと、半分は依頼者側のスキル不足だと思っています。そう、抽象的な依頼になっていて、頼み方が悪い。そりゃ、デザイナーもどんなものをつくればいいかわからず、困るだろう…って話(以前、発注する側の企業にいたので、自信を持って言えます)。

 

ひとつ、たとえ話を。
僕は今、髪型をツーブロックにしています。ただ、「そんなことはないよ…」とフォローしてもらえるのですが、ツーブロックにすると、少しとっつきにくいように見られてしまうことがある。なので、美容師さんに「あまりキツく見られないように…」とか、「優しく見えるように…」と伝えるわけですが、結局は僕の主観なので、美容師さんは悩んでしまう…。

 

そこで僕は、こんなふうにお願いするのです。
自分がどんな仕事をしているかを共有したうえで、「今度、20名くらいの職人さんの前で講演するのですが、そのときの第一印象で、『気軽に相談できそうもない人だな』というふうに、距離を取られるような印象を与えたくなくて…」と伝えてみる。もちろん髪型だけでなく、僕の話し方や立ち居振る舞い次第ではあるのですが、第一印象が与える影響は大きいと思うのです。

 

そんなふうにお願いをしてみると、美容師さんは「なるほど。そういうことですね。やってみます!」と言ってくれる。この頼み方と、「優しく見えるように…」という抽象的な頼み方、皆さんはどちらのほうがイメージがつくでしょうか?

 

頼み方次第で、頼んだ相手のアウトプットは変わる。そう、頼み方にも、スキルがあるのです。