似たような話を聞いたことがある人も多いと思いますが…。
むかしむかし、ある村にひとりのそれはそれは美しい女性がいました。あまりに美しいので、あの人は誰と結婚するのか? 絶世の美女を射止めるのは誰か? と、村の人たちはいつも噂をしていました。そしてある日、その美女がついに結婚することに。相手は…ごくごく普通の、いや、どちらかと言えば、あまり冴えない男…。村人たちは我慢できず。美女に聞きました。「なぜ、あの男と結婚したのか?」と。すると美女はこう答えました。
「彼だけが、私にプロポーズをしてくれたから」
ハッとした人も多いのではないでしょうか。
美女との結婚の話はさておき、これ、普段のビジネスでも同じことが多々起きているのです。
「自分が(自分たちの会社が)その仕事を任せてもらうのは無理“だろう”」
「自分が(自分たちの会社が)選ばれることはない“だろう”」
そう、「無理だろう」「選ばれないだろう」「任せてもらえないだろう」「相手にされないだろう」と考えて、“プロポーズ(アプローチ)”することをやめてしまう。結果、「自分にも可能性があったかも…」と後悔することになる。
これも有名な話ですが、サッカーのキングカズこと三浦知良さんがブラジル留学をするにあたり、監督から「99%無理だ」と言われたとき、即答で「1%あるんですね。じゃあ、僕はその1%を信じます」と言って、日本にまだプロリーグがない時代に、15歳で単身、ブラジルに渡った。その後の話は書くまでもありません。
動かないと、可能性はいつまでも「0%」。「絶世の美女=絶好のチャンス」は、プロポーズをしないと射止められないのです。