自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

読み手を惹きつける、文章の「万能調味料」がある?

文章が書けない…。
文章が下手くそだ…。
そんなふうに自己評価している人は、決して少なくないと思います。

 

あくまでも個人的な考えではありますが、仕事で結果を出せるかどうか、そして仕事が楽しくできるかを左右するビジネスパーソンの重要スキルの上位に「文章力」があると考えているので、文章力はとにかく磨いたほうがいい! と、よく後輩たちに伝えています。もちろん、ここで言う「文章力」とは美しい文章を書く力ではなく、“伝わる(=惹きつける)文章”を書く力を指します。

 

ちなみに、もっとも効果的だと思っているのが「写経」。
たとえば、企画書のタイトルやページの冒頭にくる大事なキャッチコピー。「しっかりと読み手を惹きつけられるようになりたい!」と考えている人は、社内外を問わず、誰かが書いた“伝わってくる”企画書を手元に置いて、そこにある文章を書き写してみてください。続ければ続けるほど、伝わる文章と自分の文章の違いがハッキリと見えてきますし、少しずつ惹きつけるキャッチコピーを書けるようになり、わかりやすくて伝わる文章を書く力も向上します。

 

とはいえ、ちゃんと写経を続けても、レベルアップするまでには少し時間がかかる。「すぐに書かなきゃいけない企画書がある!」という人もいると思うので、あくまでも文章力が向上するまでという期間限定で、文章の「万能調味料」を使ってみることをオススメします(文章を磨く写経なんて面倒くさい!という人も、覚えておいて損はないと思います)。

 

先日読んだ雑誌の記事に、あるコラムニスト(エッセイストだったかも…)の方が「バズる言葉10選」として挙げられていたので、引用させていただきます。
その方は「今」「本当に」「一番」「非常に」「簡単に」「あえて」「徹底的に」「スゴい」「意外な」「〜すぎる」というワードを挙げられていたのですが、これはまさに、文章の「万能調味料」。めんつゆや味の素などと同じで、文章を手っ取り早く“美味しく”してくれます。他にもいろいろと万能な単語があるので、探してストックしておくといいと思います。

 

でも、本当に料理が上手な人は、万能調味料を“使い(頼り)続けません”。
自分で1から美味しい料理をつくれる技術を持ちながら、ちょっと時間がないときにササッと万能調味料を使うのです。基本がしっかりとしていれば、万能調味料もより効果的に使えるようになり、時間がないときでも料理=仕事を素早く楽しくできるようになる。もちろん、相手にも喜んでもらえるようになるのです。