「なにをしないのかを決めるのは、なにをするのかを決めるのと同じくらい大事だ」
アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズの言葉です。ちなみにこの言葉のあとには、「会社についてもそうだし、製品についてもそうだ」と続きます(間違っていたらごめんなさい…)。
ジョブズの受け売りかどうかはさておき(ジョブズもドラッカーの受け売り?)、今、多くの経営者やビジネスマンたちが「やることよりも、やらないことを決めるのが大事だ!」と語っています。僕自身もそこに異論はないのですが…でも、やらないことを決めるって、意外に難しくないでしょうか? 皆さんはやらないこと、見えていますか?
「全然難しくないよ!」という人はここで別の記事やブログへ飛んでいただくとして、今日は「そう、それが難しいんだよね…」という人に向けて、記事を書いてみたいと思います。とはいえ、劇的な解決策を提案するわけではなく、すごくシンプルなことを書くので、逆にがっかりさせてしまうかもしれませんが…。
実は僕自身も、「やらないこと」「やめること」を決めるのは難しい…と落ち込んでいた時期があったのですが、“ある時期”から「やらないこと」「やめること」がハッキリと見えるようになりました。
なぜ見えるようになったのか? そして、いつか?
答えは「とにかく、まずはあれこれとやって(動いて)みよう!」と考えるようになって、実際に“やってみる”ことができるようになったときです。
矛盾しているように聞こえてしまうかもしれませんが、まず“あれこれ”と、今の自分(や会社)がやるべきだと思うことを積極的にやってみることで、継続して頑張るべきことや、他にやるべきことが見えてきて、自然と“やめるべきこと”が見えるようになってきたというわけです。
言い換えると、「まずやってみる」をしない人は、いつまで経っても「やらないこと」は決められないし、ジョブズの言葉にある「なにをしないのか」を決められないと僕は思っています。きっとジョブズも、とにかくあれこれと動き、チャレンジを続けてきたからこそ、やらないこと、しないことがハッキリと見えてきて、しないことがスパッと決められるようになったんじゃないかな、と(断言はできませんが…)。
僕の経験値の中での話ですが、もし「なにをしないのかを決めるのは、なにをするのかを決めるのと同じくらい大事だ」というジョブズの言葉に対して、「なにをしないかが決められないし、わからない…」という人がいたら、まずはとにかく、今の自分がやるべきだと“思う(でOK!)”ことを、次々とやってみることをオススメします。きっと少しずつ、なにをしないかを決められる自分になっていくはずです。