今日は自分を奮い立たせてくれる名言と、相手の心に響く文章(メッセージ)を書く、ちょっとしたテクニックを紹介してみたいと思います。
『書を捨てよ、町へ出よう』を書いた詩人、寺山修司はこんな言葉を残しています。
「振り向くな。振り向くな。うしろには夢がない」
そして、皆さんもご存知の太宰治は、こんな言葉を残しています。
「笑われて、笑われて、強くなる」
弱気になると、人は過去を振り返りたくなったり、ライバルたちが追走してくるその姿が怖くなり、ついつい振り返りたくなってしまうもの。誰にでもあることです。でも、振り向いても、うしろには夢がない。だったら、歯を食いしばっても、前を向こう。いろいろな葛藤の中で、寺山修司はこの言葉で自分を奮い立たせたのかもしれません。
一方、太宰治も、何度も何度も笑われてきた過去があり、そのたびに逃げたくなりつつも、その経験が自分を強くすると言い聞かせ、奮い立たせてきたんじゃないかと、勝手に想像をしています。自分から進んで笑われることをする必要はないと思いますが、強くなるためには、笑われることも必要。そう、笑われるような行動、チャレンジをしてこそ、人は強くなれる。
寺山修司も太宰治も、命を削りながら、文章を綴ってきた人です。
だからこそ、自分を奮い立たせる言葉がほしかったのかもしれません。そして、そんな彼らの言葉だからこそ、彼らが亡くなったあとを生きる人に、勇気を与えてくれるのだと思います。僕も弱気になることも多々ありますが、笑われることを恐れず、弱気になって振り向くことなく、走りたいと思います。
で、最後におまけになってしまいますが、文章のテクニックの話を。
もうおわかりだと思いますが、動詞や副詞を繰り返すことで、文章は強くなる。
「振り向くな。うしろには夢がない」
「振り向くな。振り向くな。うしろには夢がない」
「笑われて、強くなる」
「笑われて、笑われて、強くなる」
どうでしょうか?
このテクニックを覚えておくと、相手の心にメッセージを届けたいときに、役に立つと思います。企画書を書くときの『かましの一行』などにどうぞ。