僕が所属しているファストコムという会社は、動画メディアの「ニッポン手仕事図鑑」、建築現場の困ったを解決する「建助事業」に続き、2018年に第3の自社事業を立ち上げました。それが、チョークアートの考案者であるモニーク・キャノンさんとライセンス契約(日本の総代理店)を結び、チョークアートの魅力を発信していく事業です。ちなみに、『Monigue Art Style』という公式オンラインショップもオープンしましたので、興味にある方はぜひ覗いてみてください。
宣伝はこのくらいにして…。
そんな新規事業の立ち上げのフェーズなので、チョークアートのビジネスをどのように成長させていくか? と、よく議論をするのですが、そのときにはやっぱり「ファン(ベース)」という言葉が飛び交います。一過性のブームでなく、中長期的にブランド力や売上げを伸ばしていくためには、地道に丁寧に、ファンを増やしていくことが大事。ニッポン手仕事図鑑も相当地道に、ひとり、またひとりと、ファンを増やしてきて、なんとか4年を迎えることができました。そう、ファンは大事。
でも、その話し合いをしながら、最近「でもなぁ…」と思うのは、「ファン」ではなく、時代は「メンバー」なのではないか? ということ。
たとえば、この1~2年で一気に浸透したオンラインサロン。これらのビジネス、プロジェクトのキーマンになっているのは、ファンを通り越して、それよりも身近な距離感にいる「メンバー」になった人たち。彼らもオンラインサロンを運営する人たちのファンではあると思いますが、求めているのはファンという位置づけではなく、メンバーという距離感のような気がします。ここ数年で浸透したクラウドファンディングでも、最近はファンよりも、メンバーよりの距離感を求める支援者が増えているように見えます。
だから、これからの時代は、ファンではなく、メンバーという距離感にどのように近づけていくかが、きっとビジネスの重要なポイントになるに違いない。「アンバサダーマーケティング」のアンバサダーも、ファンではなく、“企業側の伝え手”です。そう、みんなその距離感でいられることに、心地よさや喜びを感じる時代なのかもしれません。
一緒にファンを増やしていこう! という距離感まで、顧客やファンをどのようにして巻き込む戦略を描けるか。これから本気で考えていきたいと思います。
で、最後にやっぱり、この本は紹介しておきます。1度は、読んでおいたほうがいい1冊です。
ファンベース
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