昨年、「情報発信」をテーマにした授業を担当させていただいた成蹊大学の先生から、今年もゲスト講師としてのオファーをいただきました。
(以下、少し自慢話のような話が続きますが、お許しください…)
昨年も同じ講座に数人のゲスト講師が呼ばれたのですが、2年連続でオファーを受けたのは、僕一人だけ。だから、不思議に思って、先生にその理由を聞いてみたのです。すると、こんな答えが返ってきました。
「ひとつは、“目線の上げ下げ”ができること。去年の授業を聞いて、あのテーマを大学生の目線に合わせて語れるのは、すごいと思いました。そしてもうひとつは、学ぶ姿勢。今の学校教育って、“姿勢”って意外に教える機会がないので、40歳になっても、こんな素直に学びたいという姿勢を持っている人と、生徒たちを会わせたかったんですよね」
だいぶ褒めていただきましたが…。
確かに学ぶ姿勢は持っていると思っていますが、目線の上げ下げは正直、全然まだまだですし、自分の中のレベルアップしたい重要課題のひとつでもあります。でも、そう言ってもらえたのは、素直に嬉しかったです。ありがとうございました。
で、手前味噌な話はこのくらいにしておいて。
先生にこの話をいただいたとき、ふと自分の頭の中に、ある数人のリーダーたちの顔が浮かんできました。周囲の人たちに必要とされている、あの人たちの顔が…。そう、僕が尊敬するリーダーたちは、相手に合わせて「目線の上げ下げ」ができて、仕事に対する「姿勢」も、部下や後輩、そしてビジネスパートナーたちにきちんと見せているなぁと。
リーダーも先生も、相手の心を惹きつけて、動かすことが大事。
そのために欠かせないのは、自分の目線でなく、相手の目線で語ること。さらに書くと、相手の目線に合わせるだけでなく、相手の意欲や性格、引き上げたいポイントまでをも考えて、目線をコントロールできたりする。目線をコントロールするスキル=表現力や客観性は、リーダーの重要な資質のひとつなのだと思います。
姿勢についても、優秀なリーダーたちは、周囲の人に「よく見られよう」「うまくやろう」という気持ちがない。だから、周囲の人はその姿勢に惹かれる。逆に姿勢を見せても惹き付けられない人は、上っ面の姿勢なのです。自分も人のことを偉そうには言えませんが、上っ面の姿勢でリーダーシップを発揮しようとする人は、よくいます…。改めて、自分も気をつけないとなぁと、気が引き締まりました。
目線を上手に上げ下げしてコミュニケーションができて、姿勢で相手の心を動かせる。そう、求められて、与えられるリーダーとは、そういう人なのです。