今日は東京都三鷹市で行われた、製硯師 青栁貴史さんの記念講演会のファシリテーターを務めてきました。
30歳になったばかりの頃、会社の忘年会の司会を任され、人前で話すことの緊張で吐き気が収まらなかった自分が、150名規模の記念講演会のファシリテーターをやる。昨年から人前で話す機会が増えて、シブヤ大学、成蹊大学での講義、秋田県高等学校PTA連合会での講演等をやらせていただきましたが、よくやっているなぁと、まるで他人事のように思ったりもします。
30歳のときの自分が聞いたら、「いやいや、無理でしょ。やめとけやめとけ…」と言うに違いありませんが、「人前で話すのなんて、結局は“慣れ”ですよ」と多くの人が言っているように、少しは慣れてきたので、まあ何とかやれるようにはなりました。
でもやっぱり、苦手なものは、苦手。
だから今、本業で「話し方」を教えられている方に、人前で話すときに大切なことをいろいろとアドバイスをいただいています。そのアドバイスのひとつ、シンプルなことだけど、忘れてはいけない大事なことだよなぁと思うことがあり、このブログの読者の方にも役立つと思ったので、書いてみたいと思います。
一般的には、人が集中をして話を聞くことができるのは、「7分程度」と言われています。だから、7分に1度“動きをつける”と、聞き手は最後まで楽しく、話を聞くことができるそうです。だからこそ、聞き手の心に自分の話を残したい話し手は、「7分に1度の動き」を意識して、話の構成を考えたり、場づくりをすればいい。
ちなみに「動き」をつけるというのは、シンプルなことでOKです。
- 手を挙げてもらう
- 3択問題を答えてもらう
- 皆さんに聞きたいことがある…と言って、質問をする
- 誰かを指す
- 歩く
- 立つ
- 見てもらう
- 体験させる
- 隣の人と何かをやる
こんな感じ。
講演や授業だけでなく、「7分に1度の動き」は社内のミーティングや面談等にも有効活用できることです。プロと呼ばれる人ほど、聞き手を飽きさせない小さな努力に、妥協していないものです。