「ビジネス書は、読んだほうがいいですか?」
「どのくらいの量を読めばいいと思いますか?」
「何を読んだらいいですか?」
こういう仕事をしていると、結構頻繁にそんなことを聞かれます。学生や20代の社会人はもちろん、同世代や上の世代の方にも聞かれます。みんな学ぶことに意欲的で、学ばないことに危機感を覚えている。会社が守ってくれるなんて時代が終わったことを、しっかりと認識しているのだと思います。「何だかんだ、最後は会社が守ってくれるでしょ…」という平和ボケしている人も、まだまだいたりもしますが…。
さて、話を戻して。
私は20代中盤から30代の前半にかけて、かなりの数の本を読みました。
企画やアイデアの本、仕事術の本、文章力の磨き方の本…。本を読むことと、人に話を聞くことは、自分を成長させていくために不可欠だと思っているので、この時期に結構な数の本を読んできたのは、大正解だったと思っています。
では、とにかく量を読めばいいか? と聞かれたら、それは「No!」と答えます。
大切なのは、1冊の本を読み、「その本を読んだからこそできる行動を、何でもいいから“ひとつでも実行する”こと」です。
1冊読んで、読んだことに満足をして、次の1冊をまた読んで…を繰り返し、まったく行動をしない人がいますが、それでは意味がありませんし、成長にもつながりません。
本を読んだら、行動する。本を読んだ量に比例して、行動量も増やす。
ビジネス書は、書かれている内容に価値があるのはもちろんですが、行動するきっかけを与えてくれるモノだから、何物にも代えがたい価値があるのです。そう、行動しなければ、その価値は半減するのです。これを忘れてしまっている人が、意外に多いような気がするのです。