自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

パートのおばちゃんだった母が、なぜ“部長”になれたのか?

今日は自分の母親の話で恐縮ですが…。
私の母親は某大手化粧品メーカーの人材育成部門の部長をやっていた人でした。

 

こう書くと、バリバリのキャリアウーマンを想像される人もいると思いますが…。

 

母親がその会社に入ったのは、新聞に折り込まれていた1枚の求人募集チラシがきっかけでした。そう、小さな店舗のパートスタッフとして採用され、普通にお店に立って、せっせと化粧品を販売しているおばちゃんだったのです。

 

その母親がなぜ、部長になったのか?
きっかけはとてもシンプルで、全従業員に課せられるレポートを社長が読み、「どうして、こういうことが書ける人がパートなんだ!」と社長が人事部に伝えたことで、社員に引き上げてもらったそうです。母親はみんながそこまで力を入れないレポートに対して、全力で取り組み、“偶然”社長の目に止まっただけ。そこから店舗スタッフの教育を任されるようになり、最後は人材育成部門の部長になったというわけです。

 

パートのおばちゃんから、人事育成部門の部長へ。
私はその経緯を身近で見ていたのですが、倒れるんじゃないか…と心配になるくらいに、猛烈に仕事をしていました…。でも、とてもイキイキとしていた姿が印象に残っています。母曰く、精神的にも肉体的にも大変だったけど、とてもいい経験をした、と。その経験を活かして今は移住した土地で、近所の人たちに絵を教えたりしています。それができるのもきっと、そのときの経験があったから。その経験ができたのは、多くの人が全力で取り組まないことに、全力で取り組んだから。

 

日々の一生懸命が、人生を変えるきっかけをつくるのです。