自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

老舗企業に学ぶ、後継者の選び方

先日、縁あって、とある老舗企業3社の社長さんのトークショーを聞きに行く機会がありました。

 

老舗企業ならではの課題をどう乗り越えてきたかという、とても興味深いお話が次々と飛び出してきたのですが、その中で特に印象的だったのは、後継者選びについての話。老舗企業3社の社長は、口を揃えてこう言いました。

 

「仕事をつないでいくのではなく、(私たちのような老舗企業は)想いをつないでいかなければならない。だから、スキルや経験では選びません。選ぶ基準はただひとつ、“うちの会社のストーリーを一番素直に聞ける”人」

 

とても当たり前のシンプルなことですが、「なるほど」と強く頷きました。

 

老舗企業の社長だけでなく、世の中には後継者(後任)選びにあふれています。
次のリーダー、次の店長、次のディレクター、次の部長…。リーダーや店長が変わったことで、その部門やお店の状況が、急激に悪化するケースは珍しくありません。私も何度となくそんなシーンを見てきました。

 

限りある人材を活かしていくために、後継者や後任をどう選んでいくかは、これからもっと大事なテーマだと言っても大げさではありません。
私ももし、ニッポン手仕事図鑑の編集長の席を譲るときがきたら、想いをつなぐことを忘れず、一番素直にストーリーを聞いてくれる人を選んでいきたいと思います。

 

最後に…。
しつこい夏風邪にやられています。高温多湿の環境で夏風邪の菌は繁殖するようなので、特に湿度にはくれぐれもお気をつけください。