自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

だから私は、“裏紙”を使わない

企画やアイデアを考えるとき、あるいは大事なミーティングでメモを取るとき、私はA4用紙の紙を横向きで使い、その“ど真ん中”から書きはじめます。左から、上からと、キレイに詰めて、無駄なく書こうとはしません。それは、左に書きたいのに、書けない…、上に書きたいのに、書けない…という状況にしないためです。

 

裏紙も使いません。

 

理由は同様で、裏面に書きたいのに、できない(次の1枚に書きたくないときがあるのです…)。あるいは、折って本のようにしたいのに、できない。その「できない…」となってしまう可能性をなくすため。そう、次はこうしたいと思ったときに、それができない状況になると、その瞬間に思考がストップして、発想が広がるのを抑制してしまうからです。

 

何となく無意識で選択した「端からきれいに書いていく」「裏紙を選ぶ」といった“最初の行動”が、実は思考を止めたり、発想を広げていく妨げになったりすることがあります。たとえば、「“とりあえず”、まずはあの人の意見を聞いてみよう」という行動などもそう…。その前に、ほんの少し自分の足で情報収集をして、フラットな状態で考えてみることで、素晴らしいアイデアが浮かぶかもしれない。でも、誰かの意見が自分の中に入り込むことで、先入観が強くなり、思考がストップしたり、発想を狭めてしまうことがあるのです。

 

深く考える。自由な発想で考える。
それができるようになるためには、日々の勉強も、実践でスキルを磨くことも、さまざまな経験を積むことも大事。でも、自分の思考を止め、柔軟な発想力を奪ってしまう“自分の何気ない行動”に気づき、それを排除していくことも、実はとても大事なことだったりするのです。