本当にありがたいことなのですが、地方へ行くたびに、「おいしいものを食べに行こうか?」と誘ってくれる方とめぐり逢います。昨日も鹿角で出会った経営者の方が、きりたんぽや日本酒をごちそうしてくれて…。
「こんなおいしいきりたんぽや日本酒は、他の地域にはやっぱりないですよ…」と、ポツリと言ったら、「そういう“変な物差し”はね、できる限り持たないほうがいいんだよ。他の地域には、他の地域の良さがある。何かと何かを比べるとね、何が本当に良いかがわからなくなるんだよ」
ほろ酔いでしたが、ハッと冷静になりました…。
好きな地域ができると、どうしても他の地域と比べて、こんなに素晴らしい地域はない! と贔屓してしまう自分が、少し恥ずかしくなりました…。
その地域が好きなのはいい。でも、他と比べて優劣をつけるのは、違う。
これはすべてのことに言えるな、と。
素晴らしい人、地域、モノと出会ったら、他と比べて、優劣を(たとえあっても)つけようとしてはいけないんです。そう、どちらにも魅力があることを忘れてはいけない。それを忘れてしまうと、何が本当に素晴らしいかが、わからなくなるから…。
またひとつ大切なことを、人生の先輩から学びました。