昨日は誕生日だったこともあり、一緒に働くメンバーからニッポン手仕事図鑑のロゴをモチーフにした、バースデーケーキをいただきました。
感動したのはやっぱり、そこに自分の名前(編集長は肩書きというより、愛称なもので…)があって、みんなが自分のことを考えて用意してくれたことが、心にちゃんと届いてくるからです。正直、ただのケーキだけでは、ここまで感動はしなかったと思います。名前を呼ぶって、本当に大事です。
さて、強引に仕事の話に持っていきますが、ビジネスでも「名前を呼ぶこと」はとても大切です。
今、ニッポン手仕事図鑑は全国の自治体の方々に、お手紙を送っています(と言うと聞こえはいいのですが、「私たちはこんな想いでメディアを立ち上げ、こんな映像をつくっていて、秋には新しいサービスを3つリリースします!」という資料です)。送っている資料は確かに、どこの自治体に対してもほぼ同じものです。でも、だからこそ、私はわかる範囲で調べて、受け取る人の名前を資料やヘッドレターに書き、遠くからその人の名前を呼んでいます。「あなたに送っている資料ですよ!」という思いを込めて。
すると、ちゃんと声は届くものです。
昨日もとある自治体の方からお電話をいただいたのですが、「貴重な資料をありがとうございました。“私の名前も書いてあって、ビックリしました”」と、弾んだ声でおっしゃっていただきました。
たぶん、「みんなに送っているんだろうな…」と感じたら、わざわざ電話をかけようとしなかっと思うのです。だって、突然資料を送ってきた相手に、自分から「はじめまして」と電話をかけるわけですから。なかなか勇気がいるものです。
私も仕事柄、頻繁にDMが届きますが、誰も彼もに送っているとわかると、やっぱりテンションが下がりますし、「ここに名前があるだけで違うんだけどな~。もったいないなぁ…」と思っていたりします。
「みんな」や「ご担当者さま」は、名前ではありません。ちゃんと名前を呼ぶだけで、新しい関係が生まれて、楽しいことが起こります。
きっとみんな、名前を呼んでほしいと思うのです。